小滝水音が“幸せ感じる作戦”でツアー初優勝「うれしいときに爆発的スコアが出る」
<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇23日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6540 ヤード・パー72>
小滝水音が今季レギュラーツアー7試合目の出場にして、念願の初優勝を決めた。この日は7バーディ・1ボギーでトータル18アンダーまで伸ばし、単独2位の小祝さくらに2打の差をつけた。圧巻は後半12番パー3からの5連続バーディ。これで一気に抜け出しての初勝利だった。
25位タイまでの26人が2桁アンダー。今大会はまれに見るスコアの伸ばし合いだった。小滝は5月に台湾で開催されたステップ・アップ・ツアー「CTBCレディス」でプロ初優勝を遂げて、「自分でも勝てるんだ」と自信をつけて挑んだ大会だった。その自信がしっかり打ち切るパッティングにつながり、ツアー初優勝を引き込んだ。
「試合中に感情的になるとうまくいかないことが多かったので、試合中は幸せな感じでプレーしようと決めていました。それが良かったのだと思います」
今大会での平均パット数は27回。最終ラウンドのパット数は25回だった。ツアーランキング1位の森田遙が28.23回というのを踏まえると、バーディ合戦だったとはいえかなりの好結果だ。
「過去を振り返ってみたら、うれしいときに爆発的スコアを出していたんです。それで今年から幸せな感じをやっています。以前より緊張を楽しめるようになりました」と、“幸せ感じる作戦”を強調した。
小滝は1998年度生まれの黄金世代。今季「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で初優勝を決めた吉本ひかるに続く、13人目の世代優勝となった。同じ黄金世代の先輩優勝者でこの日も1打を争った小祝さくらは、「コタッキー(小滝のあだ名)はゆるキャラで、いつもみんなにいじられているけど、とてもやさしくて面白い人です。ほんとうにおめでとう。私たちの世代も若い世代に負けていられません。私も頑張ります」と仲間の勝利を喜んでいた。
次戦は2週後の「北海道meijiカップ」。誰からも好かれるキャラクター、小滝のさらなる活躍に期待したい。(文・河合昌浩)
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