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【2023年ゴルフルール改正】障がいを持つゴルファーがより競技に出場しやすくなった

1.「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」とは?

「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」とは、障がいを持つゴルファーが公平にプレーできるようにするためのルール。以下の障がいを持つゴルファーが、特定の規則を修正してプレーすることが可能になる。

・盲目のプレーヤー(特定のレベルの視力障害を含む)
・義手や義足のプレーヤー(四肢欠損や手足を失った人の両方)
・移動補助器具を使うプレーヤー
・知的障がいを持つプレーヤー

※引用:2023ゴルフ規則「規則25 障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」より

例えば、基本的にスタンスをとったり、目標を定めたりするときに目印となる物を置くことは禁止されているが、盲目のプレーヤーの場合、打つ前に取り除けば支援のために物を置くことが許される。

一方で、神経疾患を持つプレーヤーや整形外科の疾患を持つプレーヤー、低身長のプレーヤー、耳の不自由なプレーヤーは、現在このルールの対象外だ。

障がいの特性に合わせてルールを修正することで、障がいの有無や種類にかかわらず、ゴルフをフェアにプレーできるようにするための規則となっている。詳細は日本ゴルフ協会の公式サイトに掲載されている『2023ゴルフ規則』で確認可能だ。

2.2023年の改正によりルールブックに明記された

これまで、オフィシャルガイドの巻末に掲載されていた「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」だが、2023年の改訂でゴルフ規則の25条としてルールブックに明記された。

明記される以前は、競技会でルールを適用するかどうかが、競技会を管理する委員会に委ねられていた。つまり、障がいを持つゴルファーは「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」のルールが適用されるのか否か、エントリー前に確認する必要があったのだ。

今回、ゴルフ規則に組み込まれたことで、すべての競技会で自動的に「障がいを持つプレーヤーのためのゴルフ規則の修正」が採用されることになる。障がいを持つプレーヤーにとって、ルール面では安心して競技会へ参加できる環境が整ったと言えるだろう

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