「4つ伸ばしてこの位置か…」 渋野日向子は急浮上ならずも残り2日へ「悔いの残らないように」
<TOTOジャパンクラシック 2日目◇3日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>
獲れば“パー5完全制覇”という最終9番で、渋野日向子はアプローチで少し緩んでしまった。「めちゃくちゃチキりました~(苦笑)」とパーで締めくくることになったが、この日は5バーディ・1ボギーの「68」でプレー。順位をやや上げて、トータル6アンダーの40位タイで折り返した。
前半の12番パー5では残り198ヤードから5番ウッドで2オンに成功してバーディ。右ドッグレッグで右からの風という状況だった後半の2番パー5では、「ティショットが思ったより飛んでいたので頑張れば2オンできると思った。ちょっと狙いに行きました」と、ドローヒッターにとって難しい状況であっても自分の動きに集中。「ほぼほぼいいショットが打てた」と手前から転がってグリーンを捉えると、2パットのバーディとした。
4番パー4では「自分でよかったな~と思ったりしていました」という快打で1メートルにつけてバーディ。6番では「結構イラっとした」と3パットのボギーに悔しかったが、距離が短い7番パー4でバウンスバックで獲り返した。「きょうできることの最大限の力を発揮できたとはいけないけれど…獲りたいところで獲れたのは評価になると思う」と振り返った。
とはいえ、ピンチも少なくはなかった。この日のパーオン率は18ホール中10回のみ。バンカーにつかまったところでは、大きくオーバーして3メートルほどを残した。バーディ合戦のなかグリーン周りで耐えなければならないシーンもあって「すごいメンタル削られる感じではあった」というが、ボギーはひとつにとどめた。「集中力もすごいあったと思う」とホッとしたように話す。
シード権争いのなか、残り2試合。予選カットなしの母国開催でビッグポイントを手にしたい状況で、40位タイでの折り返し。「上がちょっと伸ばしすぎているので、4つ伸ばしてこの位置か…みたいな。残り2日はもっとスコアを出していかないと無理だなとほんとに実感している」とビハインド気味。トップとは8打差がついてしまった。ロースコアを目指していくが、気負いすぎずにあすも目の前の一打に集中していく。
「まずは自分の納得いくショットをひとつでも打てるように頑張りたいし、悔いの残らないようにしたい」。残り36ホールもただ上だけを見て突き進んでいく。(文・笠井あかり)
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