古江彩佳が“遊び心”で苦手グリーン克服へ 思わぬ発見も?「少し打つ感覚を変えても…」
<ホンダLPGAタイランド 3日目◇25日◇サイアムCC パタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>
ここまでグリーンとのタッチが合わずパターで苦戦してきた古江彩佳が、“遊び心”をもって苦手克服に挑む。「きょうはショットが安定しなくて、うまくチャンスにつけられなかった」と、1つ落としてクラブハウスに戻ったが、「パットは昨日よりよかった」という安心材料も持ち帰ることができた。
見た目よりも重いグリーンに対し、初日、2日目はショートすることが続いた。“あとわずか”というシーンを何度も見かけることになったが、これではプレー全体のリズムも生み出しにくい。それをキャディのマイク・スコット氏と相談し、こんな“遊び”を考えだした。
「3回までならショートしていいと決めて、2回までに抑えたら私、4回以上打つとマイクの勝ちって決めました(笑)」。単純なルールだが、効果はてきめん。「きのうよりもいいトライができました」と、決まらなくともしっかりとカップをオーバーする場面が増えた。
そして打ち切ることを続けたことで、こんな発見も。「(タッチを)合わせ気味に打つより、強めの意識でやったのがよかった。少し打つ感覚を変えても、そこまでオーバーはしない。1メートル以上もなかったですし。思い切って打つことも大事だなと思えました」。楽しみながら、カップに届かせるための感覚をつかむことができたようだ。
うねりの強いグリーンが特徴のコースとあって、カップをすり抜けたらすぐに下りが待っているなどシビアな状況もあったが、「それもカウントされました」と容赦はなし。ちなみに結果はショートした回数3回で、ルール上「ドロー」になった。
最終日には“再戦”するようで、「2回で抑えたいですね」とニコリ。負けたほうの罰ゲームも「考えます」ということなので、古江組のグリーン上はさらに盛り上がりそうだ。「パターでいいトライをしたり、きょうはショットも悪かったので、リズムを意識して」。楽しみながら、イーブンパー・64位タイから浮上と、ここまで30回、32回、32回だったパット数の改善も目指していく。(文・間宮輝憲)
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