1月に行われた過去2年間の優勝者大会から1カ月。米国女子ツアーはアジア2連戦がまもなく開幕する。出場人数が絞られる大会ではあるが、世界のトップが集結。その後は3月下旬からいよいよ米本土の戦いが始まる。日本勢も多数参戦する米ツアー。本格開幕を前に、海外勢の注目選手をおさらいしよう。今回はブルック・ヘンダーソン（カナダ）。
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1月に行われた過去2シーズンの勝者のみが出場を許される今季開幕戦で優勝を飾ったブルック・ヘンダーソン。2位に4打差をつける見事な勝ちっぷりで、通算13勝目を挙げた。
昨年は6月の「ショップライトLPGAクラシック」に勝利すると7月の「エビアン・チャンピオンシップ」でメジャー大会2勝目を勝ち取った。17歳でツアー初優勝、2年目でメジャー勝利、そしてカナダ人選手として男女を通じて最多勝利を誇っている。“カナダの妖精”と呼ばれてきた美少女も気づけば25歳。円熟味を増した今季は、さらなる飛躍が期待される。
ブルックと言えば48インチの長尺ドライバーを駆使し豪快なショットを自慢としてきたが、昨年3月からツアーで施行された長尺禁止を受けて短尺化に踏み切った。それでもハンデを物ともせずに対応。そして今季はテーラーメイドとの複数年契約をも果たし、いきなり好調ぶりを見せつけた。
各界セレブと回るプロアマ戦形式の開幕戦では女子ゴルフ界レジェンドのアニカ・ソレンスタム（スウェーデン）とラウンド。そこでアニカはブルックを絶賛した。
「彼女の態度が好き。彼女はゴルフにとってすばらしいアンバサダー。プレー中はエキサイトもしないし、いいプレーができなくても怒ったりしない。だから勢いがついたときも続くし、そのほうがリカバーもしやすい」
キュートなルックスの裏に潜むファイティングスピリッツを表に出すことはないが、それが強さの秘密だという。そんな妖精が満面の笑顔を見せるのが勝利したとき。今年は何度も妖精スマイルが見られそうだ。
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