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ホストプロの石川遼「自分のキャリアをかけて恩返しを」 例年以上に“ハード”な黒潮CCへ挑む

ホストプロとして挑む石川遼。大会初制覇に向けて意気込みを語った(撮影:岩本芳弘)

<カシオワールドオープン 事前情報◇22日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

今週の23日(木・祝)から開催される国内男子ツアー「カシオワールドオープン」にホストプロとして出場する石川遼。会場の黒潮CCとは好相性で、2009年、15年、17年大会で2位に入っている。「過去に3回2位があるので、自分にとってはいい材料かなと思う。それに甘んじることなく、しっかりといいゴルフをしていきたいなと思います」と大会初制覇へ意気込んでいる。

開幕前日に行われたプロアマでは、今週はじめて黒潮CCをラウンドした。「すごくいいコンディション。グリーンがすごく乾いていて、スピードが例年以上に出ている。普段だったら止まるような傾斜が止まらなかったりとか…」とコースの印象を話した。「柔らかくてスピードも出ていない(例年の)状態だったら寄せられるところでも、今年は寄らないところも結構出てくる」と例年とは違う戦い方が求められそうだ。

今年はグリーンの狙い方やパッティングがカギとなる。「うけているグリーンだと、横からのパッティングとかのラインの切れ方も、倍とまでは言わないですけど、スピードが出ている。多めにしっかり読んでタッチを合わせていくことが必要。例年を参考にせずに、今年は今年の黒潮CCに対して、しっかりアジャストしていくことが必要だと思います」と話した。

先週の「ダンロップフェニックス」ではトータル9オーバーの60位タイと振るわなかった。課題となったのは「攻め方」だった。「ショットのミスというよりは、防げるミスを防ぐという努力が先週は少し足りなかったです。決してスイングが悪いとかではなく、自分の攻め方の問題。太平洋の御殿場と芝的には似ている感じなので、そういったラフの調整だったり、グリーンのスピード、ラインの読み方とか切れ方をチェックしていきたいです」と同じ轍を踏まないため、準備を万全にして挑む構えだ。

2013年から所属契約を結ぶカシオ計算機株式会社への恩義もある。「その頃(契約当時)は、世界の色々な大会に出ているなかだったんですけど、そんななかでも契約をしていただいて、それからずっとサポートしていただいてる。この大会での優勝ももちろんですし、これからの自分のキャリアをかけて、恩返しをしたいと心から思えるスポンサーさんのひとつです。頑張りたいですね」。海外試合に挑戦真っ最中の自分を支えてくれたカシオへの恩に報いるためにも、ホスト大会優勝を目標に挑む。

そんな石川の左腕には、所属先が販売しているG-SHOCKの時計。それは黒いベルトに、時計本体のフチがゴールドに光っていた。シックでありながらも、ゴージャスな雰囲気をまとったデザインだ。「今回で4回目のコラボです。時計の中がボールのデザインになっていて、うれしいです。このデザインだとゴルフでもビジネスでも使えると思う。こうしてまたコラボすることができてうれしいですね」と左腕を前に差し出し、満面の笑みで時計をお披露目した。(文・高木彩音)

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