今季世界ランキング30位と飛ぶ鳥を落とす勢いのライジングスターとも言える24歳のルードヴィッヒ・アベルグ（スウェーデン）が、2024年シーズンを新しいチームで迎えるという。
アベルグは今年6月にプロ転向をし、8月末から9月に行われたDPワールド（欧州）ツアー「オメガ・ヨーロピアン・マスターズ」ではプロとして2試合目の試合で初優勝、「ライダーカップ」では劇的な勝利を挙げた欧州チームの一員として活躍。11月には米国男子ツアーの最終戦「RSMクラシック」で米ツアー初Vを果たしている。
タッグを組むのはベテランキャディのジョー・スコブロン。スマイル・カウフマン（米国）のポッドキャスト、“ザ・スマイリーショー”に出演したアベルグは「誰か1000％の信頼を置ける人が欲しかった」とスコブロンを選出したことを明かした。スコブロンといえばリッキー・ファウラー（米国）と13年間ともにした大ベテランで、2022年8月にコンビ解消、その後スコブロンは韓国の新星、トム・キムのバッグを担ぐと昨年のプレジデンツカップで大注目を集めた。
キムの米ツアー通算3勝のうち2勝はスコブロンとのペア。今年の「全英オープン選手権」で2位に入ったときも、10月にはラスベガスで開催された「シュライナーズ・チルドレンオープン」で大会連覇を遂げたときもキムのとなりにはスコブロンが居た。だが、来季にその“豊富な経験”を武器にするのはアベルグになった。「そういう人が本当に欲しかった。来年はその経験を大きなトーナメントで生かせるのが楽しみだ」と意気揚々と語った。
一方で、スコブロンをアベルグに奪われてしまった格好となったキムのバッグを新たに担ぐのは韓国の盟友、イ・キョンフンの元キャディ、ダニエル・パラットと組むとの噂があるがこちらは未確認、現在世界ランキング11位と堂々のトッププレーヤーのキム、「エージェントにキャディ変更についての確認はできなかった」と米ゴルフウィーク誌が伝えている。（文・武川玲子=米国在住）
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