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復帰2戦目で手応え 原英莉花が快調アピールの11位「早く勝ちたい」

原英莉花が復帰後初の60台。腰の復調をアピールした(撮影:佐々木啓)

<NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 最終日◇13日◇軽井沢72ゴルフ北コース(長野県)◇6702ヤード・パー72>

椎間板ヘルニアの手術のため、およそ3カ月ツアーから離れていた原英莉花。復帰2戦目となった今大会は、3日間トータル9アンダー・11位タイに入って手ごたえをつかんだ。

前週「北海道meijiカップ」の56位タイから大きく向上したが、「勝負どころでミスがありました。最終日はノーボギーで良かったですが、初日からしっかり行かないとダメ。私は集中力が強いなとは思いましたが、最初からそれを出せるコンディションに持って行かなきゃ」と、課題をしっかりと把握していた。

「ここ(ツアー)に戻ってくるということは、勝たないと意味がない。勝ちたい気持ちは常にあります。試合のなかでの駆け引き、気持ちをフラットに保つこと、そしてパター。ラインとタッチを合わせることが必要」

早急に試合勘を取り戻さなければならない。そのためには、休んでいる暇はない。主治医からは「3勤1休のペースで」と言われていたが、8月末の「ニトリレディス」まで4試合続けて出場するつもりだ。手術前は「練習したくても納得がいくまでできない。振りたくても振れない」ストレスがあったが、いまは「痛みもなく、振れている」。だからこそ、気持ちは前のめりになっている。
 
その証拠に最終日最終18番。2日目にショットインイーグルを獲ったホールだ。「きょうもセカンドショットは狙っていきました」とピンを果敢に攻めて、1メートルにつけてバーディを奪取。「ショットインなんて、そうそうできることでもないですね」と笑ったが、この積極的な攻めこそが原本来のゴルフなのだ。

ちなみに今大会では初日のドライビングディスタンス計測ホールで、286ヤードを記録。飛距離も十分に戻ってきているようだし、「振ることの怖さは、もうない」と笑顔で話してもいた。

「緊張感のあるところで戦いたい。そして早く勝ちたい」と、はっきりと言い切った原。痛みとストレスのない体で、積極的に勝ちに行く。(文・河合昌浩)

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