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一時は2オーバーもイーグルで挽回 松山英樹は大声援に感謝「心が折れそうだったけど、踏みとどまれた」

初日から多くのギャラリーを引き連れてのプレーとなった松山英樹(撮影:岩本芳弘)

<ZOZOチャンピオンシップ 初日◇19日◇習志野カントリークラブ(千葉県)◇7079ヤード・パー70>

8月の「BMW選手権」以来となるおよそ2カ月ぶりの復帰戦となった松山英樹。試合勘がないなかで「やっぱりちょっとバタバタしながら、緊張もしましたし、ハーフターンするまで浮ついている感じがあった」と、一時は2オーバーまで落としたが、14番パー5のイーグルで息を吹き返すと、最終18番をバーディで締めて、「アンダーパーで回れて良かった」と、1アンダー・26位タイで発進した。

日本で松山が見られるとあって、リッキー・ファウラー、キーガン・ブラッドリー(ともに米国)と回る組には、1番ホールから大勢のギャラリーが詰めかけた。ティイングエリアには二重、3重の人だかりができ、松山の一部しか見えず、全身を見るのは難しいほどだった。

久しぶりの実戦ということもあり緊張もあった松山。「練習のときにはあまり感じられなかったんですけど、1番のティに上がったときには感じましたし、セカンドも感じながら打っていた。なかなか思うようにはいかなかった」と振り返る。

ラウンド序盤でグリーン上のタッチが合わずにショートが続いたことや、アイアンの距離感が合わなかったことも、「ショットは少しずつ良くなる気配を感じている。パッティングが良くなれば、ショットもリズム良く打っていけるかなと思います」と、試合が進むにつれて解消していきそうだ。

12番ホールで3個目のボギーがきて、2オーバーになった。そのとき「心が折れそうだったんですけど、踏みとどまれて良かった」と大ギャラリーの声援が松山の背中を押した。そして、14番パー5ではセカンドショットで魅せた。

「グリーン面はまったく見えなかったので、(グリーンの)後ろの木に向かってフェードで打てば良い感じかなと思った」というショットは、グリーン側で大歓声が上がる。「歓声がすごかったので、ついたなと感じました」と2メートルにつけてイーグルを奪い、一気にイーブンパーまでスコアを戻した。

最終18番パー5をバーディで締めて、1アンダーはトップと5打差。日本のファンの大声援に感謝しながら、21年以来の大会2勝目に向かって松山が突き進む。(文・下村耕平)

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