• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • “ママさんルーキー”誕生! 激闘の後に見せた優しき母の顔【2023年下半期の1ショット】

“ママさんルーキー”誕生! 激闘の後に見せた優しき母の顔【2023年下半期の1ショット】

まな娘と一緒に。神谷和奏は娘の咲凛ちゃんの存在も力にプロテストの難関を突破した。(撮影:福田文平)

2023年下半期は、ツアー界でどんな話題があったのか? ALBA Net恒例のライブフォトで閲覧された写真の上位20位を抽出し、それぞれ振り返ってみたい。今回は、今年のプロテストで一躍注目を集めた選手。

合格率は“およそ3%”。そんな狭き門をくぐって、今年も新たに21人のプロゴルファーが誕生した。日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストといえば、毎年大きな注目を集める一大行事だ。

今年の11月3日までJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)を舞台に行われた最終テストには101人が挑戦したが、そのなかで一気に“知名度”を上げたのが写真の神谷和奏(わかな)。プロを目指す22歳は、若きママさんゴルファーでもあった。

合格者が掲載されたボードの前で抱っこしているのが、まな娘の咲凛(えみり)ちゃん。19歳で結婚、そして出産を経験し、今年9月に2歳になったばかりの娘を育てながらプロテスト合格を目指してきた。

「子育てがメインで、ゴルフは二の次。子供一番で生活しています」。ママ業にも全力投入を続ける。期間中もコース近くで夫の幸宏(ゆきひろ)さんらとともに“お留守番”をしていた子供の存在も力に、難関を突破した。

他の合格者が“女王”や“初優勝”を目標に掲げるなか、神谷は「ママさんゴルファーが増えてきているので、その仲間に入れるように頑張りたい。家族を持ってゴルフをすることで、誰かに勇気を与えられるような選手になりたい」と、意気込みも少し異なる。激闘を終えた直後の表情は、すっかり母のそれになっていた。

プロテスト後に臨んだ、来季出場権がかかるQTは最終進出にわずかに及ばず、来季は下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場になる。“ママさんルーキー”が、新風を吹かせることになるか?

関連記事