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初の台湾開催を制した小滝水音 同い年の黄金世代から受け続けた刺激で初V「2勝目、3勝目と」

うれしいステップ初優勝を挙げた小滝水音(撮影:GettyImages)

<CTBCレディス 最終日◇13日◇オリエントG&CC(台湾)◇6452ヤード・パー72>

はじめて台湾で開催されたステップ・アップ・ツアー。台湾女子プロゴルフ協会との共催大会を制したのは小滝水音(こたき・みお)。1998年度生まれの黄金世代に、またひとり勝者が加わった。トップと2打差からスタートした小滝は6バーディ・1ボギーの「67」をマークし、トータル12アンダーでうれしい初優勝を果たした。

プロ入りは2017年。今年で7年目を迎えるが、ここまでは苦しい時間が流れた。18年こそレギュラーツアー20試合に出場しトップ5が2度と賞金ランキング66位に入ったが、その後はシードに入れず、下部のステップでも優勝カップを掲げることなく過ごしてきた。

ここ数年はアイアンに不安を持ちながらのプレーが続いたため、オフにはアイアンを徹底的に打ち込んだ。同時に100ヤード以内の精度も磨いた。最終日はパーオンが16回に、奪った6つのバーディのうち4つが100ヤード以内のショット。方向性は間違っていなかったことを証明する。

このアイアンの好調さはパッティングにも好影響を与え、今大会では平均パット数1位。ショット、パットがかみ合えば優勝するに値する力が発揮できることは、今後の自信につながった。

「ステップ・アップ・ツアーもまだまだ試合が残っているので、2勝目、3勝目を挙げたいですし、今年のQTでは上位に入って、来年のレギュラーツアーで優勝できるように頑張りたい」。この優勝により年末のQTはファイナルからの参戦が可能。さらには賞金ランキングトップ2に入れば、自動的に来季はレギュラーツアー前半戦の出場権を得ることができる。

同世代に追いつくためにすこし遠回りはしたが、この勝利をきっかけに小滝の逆襲が始まりそうだ。

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