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女性用なのに重ッ!感性重視のヤマハ『SENSUS』レディースパターが11月3日発売

ヤマハ『SENSUS D』(左)『SENSUS L』(右)

ヤマハが珍しく、レディース専用設計のパター『SENSUS(センサス)』を11月3日に発売する。角マレットの『SENSUS L』は、構えたときのトップレールがL型でスクエアに合わせやすく、丸マレットの『SENSUS D』は、Dの字の構えた見た目で両方とも200人のゴルファーで検証し「女性がまっすぐ構えやすい」見た目を追求したとか。また、開発のアプローチも独特だ。

「ヘッド設計や形状のデザインには、当社が持つ2つの計測技術を用いて開発しました。まず、運動計測技術を活用し、女性ゴルファーが打ちやすさを感じるヘッドの重量感を計測しました。加えて、感性計測技術で高いアライメント効果をもたらすヘッド形状やデザインの傾向を調査・分析し採用しています。グリップは『中心を意識できる』デザインを採用し、自信と安心感を持った状態でパッティングに臨むことができます」(同社広報)
 
楽器の音色を扱うヤマハでは、言語化しづらい人間の“感性”を指標化する独自の「感性計測技術」を持つ。「例えば、人が【楽器の音(入力)】を聴いた時に【きれい(出力)】と表現しますが、モデル化で入力と出力を物理計測・心理計測・生理計測などの計測技術でデータ化。さらに、この入出力の関係を統計やAI技術などで分析することで可視化し、ものづくりに反映します」(同)
 
生まれたのが「独特の形状で、かなりの重ヘッド」。女性の初・中級者をモーションキャプチャーでスイング解析し、実際に打ったクラブの印象やイメージを深掘りして女性が共通して抱く“理想のパター像”を追求した結果、「重いヘッドの方が打ちやすいという結論に至り、実打データとの整合性も確認できました」とする。
 
『SENSUS L』が390㌘、『SENSUS D』は410㌘だが、これは直近で最も女性に売れているPING『G LE3』の345~360㌘より遥かに重い。もっと言えば、男性用で10機種揃える『PING 2023 Putter』でも345~380㌘だ。ただし、パターはフルショットしないため、ヘッドスピードやパワーは無関係。重いヘッドの方がゆったり振れ、小さな振り幅でも転がりが増して、ショートしがちな女性が届かせやすいかもしれない
 
グリップにもガイドとなるラインを入れた同社は「グリップも頼りにしながら構えることができ、カップを確実に狙えます。【思い通りに打てる自信が欲しい】という心理に寄り添うグリップを実現しました」とのこと。税込価格は『SENSUS L』が34,100円で、『SENSUS D』が37,400円となる。

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