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渋野日向子はシード確保に向け窮地 勝みなみは最終戦進出に黄信号

渋野日向子にとっては正念場、いまの状況は?(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 3日目◇11日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>

来季のフル出場権を巡る戦いも、残すところあと1日となった。年間ポイントランキング80位までが得る“シード”に向けて、今大会前に81位につけていた渋野日向子は3日目を終えて暫定で83位となり、厳しい位置に追い込まれた。

薄氷の予選通過となり、上位を目指しプレーした3日目は4バーディ・3ボギー。一つ伸ばすにととどまり、トータル2アンダーは54位タイ。渋野よりランキング下位のアサハラ・ムノス(スペイン)、レクシー・トンプソン(米国)が上位でプレー中のため、二人に抜かれ、渋野は2ランクダウンという状況だ。

首位を走るランキング80位のエミリー・ペダーセン(デンマーク)が落ちる可能性が低いことを考えれば、渋野の逆転には自身のビッグスコアと、ムノス、トンプソンの後退が必須。ムービングデーは再三のチャンスを決めきれず、「決めないといまは意味がない。伸ばさないと本当にダメ」という窮地に追い込まれたが、最後まで逆転シードを諦めるわけにはいかない。

ランキング78位で大会を迎えた勝みなみは依然上位でプレー中だが、大会単独2位につけていた前日の暫定49位からは後退した。3日目を終えて大会8位タイで、暫定ランキングは73位。次週の最終戦の「CMEグループ・ツアー選手権」出場には、今週終わりでランキング60位内への滑り込みが必要。ファイナルラウンドでどこまで伸ばせるか。他選手の動向によるところはあるものの、トップ3に入ればチャンスは残されると見られる。

そんな状況でも「目の前の一打一打を頑張るだけ」と意識せずに、最終日に挑む勝。「集大成」と位置づける残り18ホールだが、クライマックスが1週伸びる可能性はまだ十分にありそうだ。

すでにシード、最終戦進出を決めているのは古江彩佳、畑岡奈紗、笹生優花、西村優菜の4人。渋野と勝、それぞれ最後の戦いが、まもなくスタートする。

■主な選手の成績と暫定ポイントランキング
順位(スコア)選手名 ポイント、暫定ランキング
1(-18)エミリー・ペダーセン 352.876pt、80→35位
4T(-13)アサハラ・ムノス 234.273pt、100→80位
8(-12)勝みなみ 374.030pt、78→73位
12T(-10)レクシー・トンプソン 304.900pt、88→81位
15T(-9)リンディ・ダンカン 290.060pt、92→85位
17T(-8)ジーナ・キム 300.948pt、89→84位
54T(-2)渋野日向子 349.827pt、81→83位

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