
「わたし以上に信じてくださった」 森田遥が6年ぶりV、周囲に感謝の涙
優勝インタビューで涙を流した森田遥(撮影:福田文平)
<スタンレーレディスホンダ 最終日◇8日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>
森田遥がボギーなしの2バーディで回り、トータル13アンダーでフィニッシュ。堅実なプレーで首位を守り、勝利をたぐり寄せた。2017年の「北海道meijiカップ」以来となるツアー2勝目が決まった瞬間は右手を高々と上げ、観客に手を振り笑顔を見せた。
アマチュア時代から数多くのタイトルを獲得し、鳴り物入りでプロ転向した。高校卒業と同時に米ツアー挑戦を掲げ渡米したが、1年で断念。16年からは日本ツアーに参戦した。翌年に優勝を遂げたが、19年にはシード落ち。それでも20-21シーズンには復活し、昨年はメルセデス・ランキング(MR)17位にも入った。
手が届かなかった優勝の味は格別だった。「6年ぶんのパットを打ちました」と、最終ホールではバーディパットを数センチに寄せて、最後の一打を流し込んだ。先週の「日本女子オープン」で5位に入ってはいるものの、今季はここまでランキング65位と苦戦してきたが、見事に逆境をはねのけた。
これでMRも42位に浮上。さらには最終戦の出場も決定した。「たくさんの方がわたし以上に信じてくださったので…」と優勝インタビューでは言葉を詰まらせ涙。「本当に感謝しています」と声を絞り出した。
若手の台頭が著しい女子ツアー。毎週のようにニューヒロインが誕生するなか、中堅がヒロインの座に戻ってきた。
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