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スーパーショットで脱帽 記憶に残る石川遼の“2位”【編集部が選ぶ2022年フォト】

石川遼はプレーオフで惜敗 その表情は晴れやかだった(撮影:米山聡明)

2023年の本格シーズンインを迎える前に、編集部が厳選した写真でトピックを振り返っていきたい。今回は9月に撮影した【グッドルーザー石川遼】。

電光石火だった。大槻智春の放ったボールは、ピンの2~3メートル奥に着弾。バックスピンで戻ったボールがカップインした瞬間、石川遼の3年ぶり優勝は消滅した。

首位に並んだ大槻とともに挑んだ「ANAオープン」のプレーオフ1ホール目。石川は2打目をピン手前3メートルにつけた。絶好のバーディチャンスだったが、直後の大槻によるショットインイーグルで、パットを打つまでもなく敗北を喫した。

ただ、石川の表情は晴れやかだった。「あのクオリティのショットを打たれたらしかたない。ただただ脱帽です」。完璧なショットを打った自負があるが、相手がそれを上回った。18番グリーンを囲むギャラリースタンドからは喝采。石川も勝者へ惜しみない拍手を送った。

石川にとってみれば、正規の18ホールで勝負を決めたかった。16番は3パットのボギー。17番パー5ではショットのトラブルもあって伸ばせなかった。「プレーオフに行かずに勝てるチャンスがあったので、もったいなかった」と敗戦直後でも冷静に分析するあたりは石川らしい。

その後は腰痛に悩まされて不調に陥るも、全快した11月の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で星野陸也とのプレーオフを制し、3年ぶりV。長きに渡るスイング改造が成就した。19歳、21歳、そして31歳。3世代で制した初の大会となった。

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