• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • B・ランガーが米シニア通算45勝で最多勝記録タイ! 「65」でエージシュートも達成

B・ランガーが米シニア通算45勝で最多勝記録タイ! 「65」でエージシュートも達成

ベルンハルト・ランガーが米シニアツアー45勝目を飾った(撮影:GettyImages)

米国西海岸で行われていたタイガー・ウッズ(米国)の復帰戦でゴルフファンがくぎ付けになっていた頃、東海岸のフロリダ州で開催されていたPGAツアー・チャンピオンズの「チャブ・クラシック」(トリビュートGC)は同じ殿堂入りのベルンハルト・ランガー(ドイツ)が勝利した。

65歳のランガーは最終日にエージシュートの「65」をマークし今季初優勝を飾ると、PGAツアー・チャンピオンズはこれで通算45勝目。ヘイル・アーウィン(米国)と並ぶチャンピオンズ最多記録に並んだ。

「この勝利は本当に特別だ。なぜなら昨年からずっと“最多勝記録”が話題に上がっていて、実際にとてもナーバスだった」と2度のマスターズ・チャンピオンに輝いたレジェンドは、昨年11月の「ティンバーテック選手権」以来の勝利に声を震わせた。

ランガーは上がりの7ホールで5つのバーディを奪い、2位のスティーブ・ストリッカー(米国)、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)に3打差をつけての圧勝。それでもランガーはドキドキだったという。

「ヘイルの記録に並ぶことをずっと騒がれていて、大きなプレッシャーになっていた。とくにきょうは…これだけ勝利に近くなると『勝てるだろう』という気持ちが芽生える。ここまで来たら『負けたくない』と思う。だけどそれを考えることは間違っている。自分の目の前の一打に集中しなければならない」と百戦錬磨のランガーにしても自分を落ち着かせることに必死だった。

ちなみに今大会の勝利はこれで5度目。22年に続く大会連覇で、初日にも「64」と年齢を1打上回るプレーを披露した。

なんとも強い65歳は、毎年2勝以上を過去10年続けている。「勝てたことでホッとしている。若手がどんどん50歳を超えてチャンピオンズに入ってくる今、わたしが勝てるコースはいくつかに限られている。なぜならもう50~52歳のようには飛ばせないのだから。しかし狭くて距離のないコースなら私にはチャンスがある」とランガー。次は最多勝記録更新へチャレンジ。ランガーの挑戦はまだまだ続く。(文・武川玲子=米国在住)

関連記事