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ベストシニア賞受賞の宮本勝昌 史上5人目快挙に向けて「もう少しがんばりたい」

50歳の宮本勝昌がベストシニアプロ賞。開幕に向けて上々の仕上がりだ(写真は初日)(撮影:ALBA)

<岐阜オープンクラシック2023 最終日◇26日◇各務原カントリー倶楽部(岐阜県)◇6917ヤード・パー72>

ツアー外競技の「岐阜オープンクラシック」は40回目の開催を記念して、50歳~59歳の最上位者に「ベストシニアプロ賞」、60歳以上「ベストスーパーシニアプロ賞」の特別企画賞を設定。ベストシニアプロ賞は2日間トータル3アンダー(25位タイ)の宮本勝昌、スーパーシニアプロ賞はトータル3オーバー(64位タイ)の倉本昌弘が受賞した。

昨年8月に50歳になった宮本は、レギュラーツアー通算12勝で、昨季も賞金ランキング56位でシード権を保持。シニアツアーはわずか5試合の出場ながら賞金ランキング13位に入り、シニアのシード権も獲得している。昨夏以降、レギュラーとシニアの二刀流を始めたが、今年も“快挙”に向けて意欲を見せる。

宮本が見据える快挙とは、同一年にレギュラーツアーとシニアツアーで優勝することだ。過去に国内では杉原輝雄、金井清一、中嶋常幸、プラヤド・マークセン(タイ)の4人しか達成していない。「レギュラーで勝った選手がシニアを勝つことはあるけど、それを同一年でやりたい。レギュラーに出られるうちは、その目標はずっと掲げていきたい」。

シニアでは出場5試合すべてでトップ10入りで、2位が2回とシニア初Vは近そう。20代が中心となっているレギュラーツアーでも、昨年は自分よりも半分の年齢の若手たちを相手に、首位で最終日を迎えた試合は2試合あり、レギュラーツアーで50代Vの現実味はある。「優勝争いはしましたけど、勝てそうな感じはなかったですね。厳しいけど、可能性がゼロじゃないので、もうちょっとがんばりたい」と語気を強める。

例年、ツアー開幕戦「東建ホームメイトカップ」の前週、今大会に出場している。「毎年、開幕戦の前に組み込んでもらえて、出場させてもらっています。グリーンは速いですし、最高のコンディションを作ってもらっている。ツアーの前哨戦として試合勘を養って、スムーズに開幕戦を迎えられるのが本当にありがたい」と、11フィートを超える高速グリーンに仕上げる今大会の存在意義は大きいという。2日間「非常に楽しくゴルフができた」といい調整をして開幕戦に乗り込める。

【レギュラー&シニアツアー同一年優勝】
・杉原輝雄『1989年 ダイワKBCオーガスタ ※日本プロシニア、※ミサワリゾートトーナメント』
・金井清一『1990年 NST新潟オープン ※TPCスターツシニア、※日本プロシニア』
・中嶋常幸『2006年 三井住友VISA太平洋 ※日本プロシニア、※日本シニアオープン』
・プラヤド・マークセン『2017年 SMBCシンガポールオープン ※日本シニアオープンなど4勝を挙げて賞金王』

・青木功『1992年 カシオワールドオープン ※ネイションワイド選手権(米シニア)』

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