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初の最終プロテストに挑むショットメーカー・新藤励 課題となるパターで「パーをどれだけ積み重ねられるか」

初の最終プロテストに挑む新藤励(写真・山田浩一郎)

JLPGAティーチングプロA級ライセンスを持ち、「JLPGAティーチングプロ競技会」上位入賞の権利ですでに今年のQTに出場できる新藤励だが、正規ルートでツアープロの資格を手にするため奮闘している。

プロテスト第2次予選通過は初めて。「長く感じた気がします。いつも以上に。いつもの試合より重かった」と、あまり機会がない4日間日程に加え、精神的な負担もあったなかで、静ヒルズCC(茨城県)での戦いを勝ち抜いた。

突破の要因は「思ったよりバーディが獲れるようになっていた」こと。「JLPGAティーチングプロ競技会」で静ヒルズCCをラウンドした際は「耐えるコース」という印象だった新藤。しかし、「このツアー(マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー)に出場するようになってから、ボギーが来ても、あそこでバーディを獲ればいい」と、ゴルフのスタイルが変わり、2次予選でも4日間で13個のバーディ奪取につながった。

しかし、これだけのバーディを奪って、最終的にはトータル2オーバー。「課題はパター」と自分でもよく理解している。「アイアンが好きなので、ちょっとミスしてもグリーンには乗るんです。だから余計にパット数が増えてしまう」と、チャンスにつけきれないときに大事なパッティングを外してしまいスコアを落とす傾向にあるようだ。

最終プロテストが開催されるJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)は、強風が吹くことで有名。「フェード系で上から落とすようなボールを打つから、風には弱いです。好きなアイアンで寄せきれないかも」しれないからこそ、アプローチとパターで「パーをどれだけ積み重ねられるかがカギ」になる。

「初めてだから、自分の課題をやって結果がついてきたらなって思います」と、意気込みつつも「楽しみたいけど、楽しめなさそう」と、新藤らしく最後に一言残していった。31日から始まる最後の関門。自分らしいゴルフで吉報を届けてほしい。(文・杉本夏希)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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