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“精密機械”を狂わせた大雨 古江彩佳は『75』で後退「うまく対応できなかった」

古江彩佳は苦しい2日目となった(撮影:Yasuhiro JJ Tanabe)

<シェブロン選手権 2日目◇21日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

首位と1打差の2位からスタートした古江彩佳だったが、午前組でプレーした2日目は「75」と崩した。「ずっと耐えるゴルフ。芝が濡れていて、ドライバーショットもすぐに止まる。6800(ヤード)を超えられると、自分の距離では結構しんどかった」。スタートが2時間遅れる原因になった深夜から降り続いた雷雨も、そのプレーの精度を下げる原因になってしまった。

当初、午前7時48分のスタートを予定していたため、午前5時45分に会場入りしたが、その後にスタートが遅れるというアナウンスが届いた。「起きた時も雷が鳴っていたので、絶対に遅れると予想はしていた。一応、コースに行こうと思って体も起こしたけど、遅れたことも対応しきれなかった部分かなと思う」。開始前に崩れたリズムは、そのままプレーにも影響を及ぼした。

前日とは打って変わって、ショットもパターも寄らず入らずという時間が続く。1番から出て、ティショットを左に曲げた2番で先に来たのはボギー。8番パー5では7メートルのバーディパットを沈めたが、この一撃でも流れは変わらない。さらに1つ落として迎えた最終18番では、セカンドショットが左の池に消えた。「調子が悪いのに加え、(雨で濡れたコースで)気をつかわないといけない部分が、うまく対応できなかった」。“精密機械”を狂わせる雨になってしまった。

この結果を受け、ラウンド後に修正を施しあすからの決勝ラウンドに臨む。「フェアウェイが濡れていることに気をつかい過ぎて、(クラブが)上から入って、しっかりと右に打ち出せなかった。ちょっと勇気を持って、インサイドから下ろせるように練習したい」。狙い通りのドローボールを繰り出す機会も少なかったため、まずはクラブ軌道を確認する。

とはいえ、大きく飛び出す選手も現れず、古江のトータル2アンダーはトップと6打差。サスペンデッドになったため、第2ラウンドの残りが行われた後、気持ちを切り替えて上位との差をつめていきたい。「きょうは悔しいけど、最後は置いておいて、ショットがよくないなかで耐えることができた。予選通過はできたので、あしたから集中したい」。少しネジを締め直して、再び上位争いに加わりたい。(文・間宮輝憲)

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