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令和のゴルフはセルフプレーが基本 でも… もしキャディさんが若くて美人だったら

もし美人のキャディさんだったら嬉しい?(写真はイメージ)

バブル崩壊後の平成の時代のゴルフは、経営のスリム化とゴルフの大衆化への対応の歴史です。キャディは、人件費が掛かる過剰なサービスとして、どんどん減っていき、セルフプレーが主流になって現在に至っています。

令和になって、キャディ付きのゴルフを未経験のゴルファーが過半数になったと言われています。キャディ付きのゴルフは一生しなくていい、と決めている人もいますが、実際に経験すると、その評価は真っ二つに分かれるようです。良かった話も多くありますし、緊張して実力が出せずに絶望した話や、怖いおばさんキャディに、初心者なんだからとお尻を叩かれ続けた、という絶望的ともいえるほど悪かった話もあります。

令和のゴルフブームの中、毎年のように新卒の女子を採用している東京近郊のあるコースのスタッフから聞いた話ですと、キャディ業務をするスタッフを雇用する場合、できるだけ容姿が良くて、若い女性にするそうです。理由は、失敗したり、多少能力が低くとも、許されやすいからだ、ということでした。容姿端麗は若い男子の研修生の採用でも優先順位が高いそうです。

ただ楽しい時間を過ごしたいだけなら、ニコニコ、ニヤニヤしながらゴルフができる相手のほうが好まれるのは理解できますし、SNSで探してみると、カワイイキャディと並んで、鼻の下を伸ばしている男性のツーショット画像が、けっこうあります。本人が楽しいのであれば、それはそれでいいでしょう。

昭和の時代から、原則としてキャディの指名はできません。(もちろん、メンバーさんのお気に入りなど例外はありますが) 今風にいえば、“ガチャ”なのです。くじ運を試すようにキャディ付きのゴルフは始まるのです。どんなキャディさんがついてくれるのかは時の運。期待に反して、男子の研修生がキャディで、がっかりしてスタートして、教えられるまま打ち続けていたらベストスコアを11打も更新したという話もありますし、若くてカワイイ女子がキャディに当たって心の中でガッツポーズをしたのに、下手な人には塩対応、上手い人だけが良い思いをしたという泣くに泣けない話も聞きます。

それに、キャディさんも人間。いくら仕事とはいえ、合う合わない、相性みたいなものは確実にあります。クラブを運んでもらうことが基本で、もしそのコースを熟知したキャディさんなら、コースの特長やグリーン上のラインなど、判断に迷ったときにアドバイスをもらう。それ以上のことを求めるのは基本的にナンセンス。ただし、キャディ付きラウンドの効用として、それほど近しい間柄ではない人とのラウンドなどで、コミュニケーションの緩衝役のように機能する場合もありました。キャディさんが間に入ることでその組のコミュニケーションが何となく円滑にいくことがあるのです。

このように、キャディ付きラウンドにも多くのメリットがありますが、それは、「それ以上のことを求めなければ」という条件がつくことを忘れてはいけません。断言します。キャディさんに変な期待をしても、ニコニコした時間を過ごして、せいぜい一緒に画像(写真NGのキャディも多い)を残す程度が関の山です。(断っておきますが、キャディさんが悪いと言っているわけではありませんからね)

それでも、“キャディガチャ”がやめられない、という人もいます。ゴルファーはそもそも、夢を見る生き物ですし、情報通の僕でも知らないような、超レアなアタリがあるからやめられないのだ、という説もあります。実証してみたいなら、とにかく、キャディ付きのゴルフをしてみることです。百聞は一見にしかず。ハズレは面白い話になりますが、アタリは自分だけの秘密になるから誰も知らないのかも、なんてね。

(取材/文・篠原嗣典)

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