• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • “新旧女王”がっぷり四つ! 山下美夢有&鈴木愛が最終日最終組でV争い

“新旧女王”がっぷり四つ! 山下美夢有&鈴木愛が最終日最終組でV争い

山下美夢有と鈴木愛の女王対決の行方は?(撮影:佐々木啓)

<ブリヂストンレディス 3日目◇20日◇中京ゴルフ倶楽部 石野コース(愛知県)◇6573ヤード・パー71>

新旧の女王が、がっぷり四つで取っ組み合う。トータル12アンダー・単独首位に立つのは、昨季の年間女王・山下美夢有。そして2打差の2位タイにつけるのは2017、19年の賞金女王・鈴木愛だ。

昨シーズン5勝を挙げて大ブレークした山下。新女王は今季も好調で、すでに4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」で通算7勝目を果たしている。

対照的に、鈴木は近年苦しんでいる。コロナ禍の影響で統合となった2020-21年シーズンでは1勝を挙げたものの、賞金ランキングは17位にとどまった。そして、昨季は7年ぶり未勝利の屈辱を味わった。今年はトップ10に2度入っているものの、決勝ラウンドでスコアを崩す姿が目立っている。

山下は今季トップ10入り5回と好調。新女王の逃げ切りVが濃厚と見る向きも強い。だが、山下は悪天候で未消化だったホールを合わせて、28ホールを一日で回った。対する鈴木は第3ラウンドの18ホールだけを消化とあって、スタミナ面では旧女王にアドバンテージがありそうだ。

山下は最終日の争いを「伸ばし合いの戦いになる」と、やはりバーディ合戦を覚悟している。ショットの調子は100点中「80点」と引き続き好調。「まずはしっかりノーボギーでラウンドできるように」。先週は岩井千怜の前にプレーオフで敗れているだけに、勝利への欲求は誰よりも強い。

鈴木も負けていない。「ショットが良くなってきているので、チャンスも非常に多いと思います」と自信を高めている。それというのも、練習の虫として知られる鈴木だが、第2ラウンド後は悪天候ということもあって、「練習せずに帰った」。それが大正解だった。

「3日目はスイングのキレもすごく良かった。(これまで)絶対3日目が悪かったんですよ。ほとんどオーバーパーだったので、『絶対3日目!』(に伸ばしたい)と思ったなかで、これだけアンダーパーだったのは良かった」と休養することで“鬼門”を「66」でクリア。もちろん、最終日に向けての練習は「しません(笑)」。スタミナ十分で2年ぶり18勝目に挑む。

関連記事