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「ずっとフェアウェイにいる」佐藤大平は“全ホール”ドライバー作戦で3差5位に浮上!

パー3を除くすべてのホールでドライバーを握った佐藤大平(撮影:岩本芳弘)

<パナソニックオープン 2日目◇22日◇小野東洋ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇7113ヤード・パー72>

初日は5バーディ・1ボギーの「68」のプレー。4アンダー・13位タイから2日目をスタートした佐藤大平は、7バーディ・ボギーなしの「66」でラウンド。トータル11アンダーまで伸ばし、トップと3打差の5位で決勝ラウンドに進む。

インコースから出て、14番パー4で初バーディを決めると、17番パー3、18番パー4で連続バーディ。その勢いを保ったまま後半も、2番パー5を皮切りに5番パー5、7番パー4、そして最終の9番パー4と4つのバーディを重ねた。
 
「昨日の初日はショットが良くてもパターが入らないという感じだったので、今日は入ってくれました」と佐藤は好ラウンドを振り返る。昨日は『30パット』で今日は『23パット』。ショットとパットが見事に噛み合ったプレーで優勝戦線に浮上した。
 
7つのバーディには満足するが、その中でも「最終ホールのバーディパットは明日につながる大事なパットだなって思いながら打ったんですけど、それが入ってくれてよかったです」と話す。その言葉通り、ピン左2メートルの距離をきっちり沈めて、いいイメージを持ったまま決勝ラウンドに臨む形となった。
 
5月の「ゴルフパートナー PRO-AMトーナメント」では2位タイ、6月の「ハナ銀行インビテーショナル」では3位、8月の「横浜ミナトChampionship 〜Fujiki Centennial〜」では5位タイと初優勝にあと一歩まで迫った。「今年は調子がいいので優勝目指してがんばりたいです」と引き続き好調をキープ。ここまで約3000万円を稼ぎ、すでにキャリアハイを更新しており、4シーズン連続の賞金シードを決めている。
 
「この2日間はドライバーがいいので、ずっとフェアウェイにいるのでそれが一番今回のスコアにつながっているかなと。あと2日間しっかりティショットを同じようにできたら」。短めの距離設定のコースにあって、ドライバーを選択せず刻む選手も多い中、佐藤は逆転発想ともいえるドライバー作戦。初日にフェアウェイを外したのは1回、きょうもパー3以外のすべてホールでドライバーを握って、外したのは3回のみ。それも大きく曲げたわけではなく、そのうち2回はバーディを奪っている。正確なドライバーでアドバンテージを取り、短い距離からセカンドを打って多くのバーディにつなげた。
 
明日からの決勝ラウンドでもドライバーの好調をキープできれば、初優勝はおのずと近づく。佐藤は兵庫県宝塚市出身と今大会は地元での開催。しかし、高校は茨城県の水城高校、大学は東北福祉大学に進んだため、「15歳から離れているので地元感はないです」と話す。ドライバー作戦は、あくまでも佐藤のプレースタイル。攻めのプレーは果たして吉と出るか? 明日からの戦いを見守ろう。(文・土屋裕一)

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