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連続60台のツアー記録に並んだ石川遼「悪いサインではないが、正直興味は…」

中島啓太(左)とガッチリ握手をかわす石川遼(撮影:福田文平)

<関西オープン 2日目◇14日◇泉ヶ丘カントリークラブ(大阪府)◇7051ヤード・パー71>

石川遼は5バーディ・2ボギーの「68」をマーク。トータル5アンダーまで伸ばし、首位5打差の16位タイで大会を折り返した。

アウトの1番から出た石川は、最難関の1番をパーでしのぐと、続く2番パー4で見せ場を作った。ピンまで140ヤードの2打目。ツマ先下がりで左足下がりの、急こう配の複合傾斜だ。スイング改造を初めて当初は「ボールに当てにいったり、方向性を優先してスイングがブレて、打点がズレていた」という傾斜だが、43.5度のウェッジでピン奥1.2メートルに乗せてバーディを先行。スイング改造4年目に入り、スイングが体に馴染み「フェース面まで神経がちょっとずつ通ってきた」と好感触のショットを見せた。

その後はミスショットが出るシーンもあったが、前半だけで2つ伸ばして折り返す。10番(パー5)、13番(パー4)で3パットのボギーを喫して流れが悪くなったが、上りの18番できっちりバーディ締め。「あまりよくない部分もあったけど、ずるずる行かずに(内容的に)盛り返して終われたのは良かった」と振り返る。2戦続けての優勝争いに向けて、まずまずの位置で週末を迎える。

この日「68」で回ったことで、昨年の「ダンロップフェニックス」最終ラウンドからの連続スコア60台を『15ラウンド』に伸ばし、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が持つツアー記録に並んだ。第3ラウンドで60台ならツアー新記録となる。

だが、当の本人は「なかなか自分で考えたことのない記録なので…」とやや戸惑いの表情。「悪いサインではないってことだけでうれしいですけどね」とした上で、「何日続いているとかは興味がないというのが正直なところ」と話した。

石川の真意はこうだ。「『69』を4日並べるのと、『65』があって次の日『70』、また『67』ってなると、勝つためにはビッグスコアが必要になってきますし、難しいコンディションの『69』と優しいコンディションの『69』では全然意味が違うので」という。実際、昨年3年ぶりに優勝した「三井住友VISA太平洋マスターズ」では4日間トータル『272』ストロークだったが、29位タイに終わった「平和PGM選手権」も同じく4日間「272」ストロークだった。

「僕が興味あるのはフィールドの全体のなかで、どれぐらいのパフォーマンスを出せたか。その日のコンディションの中で自分のベストを尽くしていくことに常にチャレンジしていって、結果、最後にスコアがあるととらえています」

明日の3日目は雨予報が出ており、予選2日間よりも難しいコンディションが予想される。「(大雨の)『70』は今日の『67』の価値になりうる」と話す。60台で回ればツアー新記録。記録を求めているわけではないが、その中で最高のパフォーマンスを発揮して上位との差を縮めたい。

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