• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 馬場咲希「林に入ったほうがバーディ取れるのかな(笑)」 トラブルに巻き込まれながらの初日を振り返る

馬場咲希「林に入ったほうがバーディ取れるのかな(笑)」 トラブルに巻き込まれながらの初日を振り返る

トラブルがありつつも1アンダーで終えた馬場咲希(撮影:福田文平)

<宮里藍 サントリーレディス 1日目◇8日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513 ヤード・パー72>

昨年の「全米女子アマチュア選手権」で日本勢37年ぶりとなる優勝を飾った馬場咲希(代々木高3年)は、初日を1アンダーでフィニッシュ。大会を主催するサントリーとスポンサー契約を結ぶ”ホステスアマ”として上々の滑り出しとなったが、決して落ち着いたラウンドというわけではなかった。

10番からティオフした馬場は、渋野日向子と山下美夢有との注目組で緊張もあったのだろうか、ティショットを左のラフに入れてしまう。残り距離はあまりないが、目の前に木が立っており、低い球でしかグリーンを狙えない状況だった。馬場は素振りを何度かしたあとに、クラブを交換。かなりコンパクトなスイングから放たれたボールは、花道に落ちて転がり、80センチのバーディチャンスにつけた。

馬場は「6番アイアンで、ピンまでは115ヤードくらい。あの6番のショットをずっと練習していて」と語る。理由は「最近、林に行くことが多い」から。6番アイアンを使って低い球で距離を打ち分ける練習をしていたそうだ。しかし、「キャリーで70~80ヤードいけば、手前から伸びるなと思っていたけど、まさか寄っていって……」と、バーディチャンスについたことは意外だった様子。馬場はバーディパットをきっちりと沈めて、”まさか”の好発進となった。

14番でもティショットが左に飛び、林方向へ。10番と同じように低い球でグリーンを狙うも右のラフに外してしまう。「13ヤードで58度」。流れを悪くしないためにも、ここはパーで凌ぎたい場面。馬場のアプローチはそのままカップに吸い込まれてチップイン・バーディ。トラブルからのバーディ奪取が続いたことに「林に入れたほうがバーディが獲れるのかな」と冗談交じりに振り返った。

4バーディ・3ボギーの出入りの激しいゴルフで「71」でフィニッシュした馬場。1アンダーという結果に「最近アンダーが出ていなかったので、1アンダーですが出てよかった」と前向き。今日のラウンドについても「渋野さんも山下さんもいい方なので、すごく楽しかったです」と、明るい様子だ。

また、同組の渋野と山下の姿に対して、「渋野さんはショットをつけてバーディを入れていた。ずっと笑顔でラウンドしていて、こっちまで笑顔になる幸せな時間でした。山下さんはティショットが曲がらず、その気配もない。きわどいような距離も入れていた」と、尊敬の言葉を述べた。

明日については、「前回のブリヂストンでは、ホステスと言われて予選落ちしたので、今回は予選を通って、4日間戦えるよう、明日もスコアを伸ばしたい」と意気込む馬場。明日は一日曇り空で、風もそこまで吹かない予報。”ホステスアマ”がどこまでスコアを伸ばせるか注目したい。

関連記事