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「今シーズンがすごく楽しみ」 渋野日向子は今季米本土初戦でトップ10

渋野日向子は今季米本土初戦を7位フィニッシュ。リベンジに向けて確かな手応えをつかんだ。(撮影:ALBA)

<LPGAドライブオン選手権 最終日◇26日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

3打差7位タイからの逆転優勝をねらった渋野日向子は、最終日に6バーディ・3ボギーの「69」でフィニッシュ。首位には4打及ばず、トータル16アンダー・7位タイで4日間を終えた。

2番パー5ではユーティリティで2オン成功からのバーディを奪うと、3番は2打目がバンカーのフチに入る「アンラッキー」から3メートルを決める“ガッツボギー”。続く4番では「切り替えていけた」と8メートルを沈めてバウンスバックとすると、7番パー5は2打目を3番ウッドでグリーン奥まで運んでバーディを奪った。首位との差を埋めるべく、順調にスコアを伸ばしていった。

だが、前半上がりの9番でグリーン奥に外したアプローチを80センチほどに寄せるも、「テンポが速くなっちゃって引っかけた」とパーパットを決められずにボギーを喫する。「結構ショックを受けた」と引きずりながらも、その後は終盤に2つ伸ばしてホールアウト。今季米本土初戦を、今季初のトップ10で終えた。

「ビッグスコアを出さないと勝てないと思っていたので、最初から攻め切った」という最終日。勝利のチャンスはあっただけに、結果については「悔しい」と残念そうに話すが、それでも収穫の多い4日間だった。

2オーバー・127位タイと大きく出遅れ、予選通過すら危うかった初日。そして米ツアー自己ベストタイの「64」をマークした2日目に、後半全ホール1パットを記録した3日目の「65」。米本土初戦ながら、上位争いに加わることができた。

「こんなに早くこの位置で回れると思っていなかったから、びっくりする感じもある」。青木翔コーチと再タッグを組んで、オフには大胆なスイング改造にも取り組み、まだ試行錯誤を重ねている段階。そのなかで演じた上位争いには驚きを隠せないが、確かな自信につながっている。

『勝ちたい』という強い想いを抱いて迎えた米ツアー2年目だが、シーズン序盤でのトップ10フィニッシュは「今シーズンがすごく楽しみかなと感じる」。優勝とはならなかったが、「バーディもたくさん獲れた。そのぶんボギーも打ったけど、いろいろ前向きになれるような内容だった」と、着実に前へと進んでいる。

来週の「DIOインプラントLAオープン」は、大会は異なるものの、昨年渋野がトータル7オーバーで予選落ちを喫したパロス・バルデスGC(米カリフォルニア州)で行われる。「ズタボロにされたコース(笑)。しっかり予選通過して良い位置で戦いたい」とリベンジを狙う。(文・笠井あかり)

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