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“双子だらけの最終組”は『不思議』な雰囲気に 先輩・福田真未が岩井姉妹をリード?「間に入ってどうしたらいいかな(笑)」

まさかの“双子グループ”でプレーした福田真未(撮影:福田文平)

<RKB×三井松島レディス 2日目◇13日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6299ヤード・パー72>

岩井明愛、千怜の姉妹が最終組で激突した大会2日目は、双子祭りになった。同伴競技者だった福田真未も、「二卵性で似てないんです」というが双子の姉。そしてその先輩が場を盛り上げた。

ご当地選手の福田と“双子最終組”の話題性もあってか、雨が降るなか多くのギャラリーがついた3人は締まったラウンドを展開した。前半は7アンダーでトップの明愛と、1打差を追いかけた福田が2つずつ伸ばした。千怜も9番こそボギーを打ったが、耐えながらパーを並べていく。その間、岩井姉妹はほとんど会話も交わすことなく歩みを進めていた。

明愛はその時の心境を、「あまり意識もしてなかったけど、大事な一日なので集中していました。千怜とは話したい時に話せばいい」と明かす。妹も「いつもの予選ラウンドという感じでした。アキちゃん(明愛)のプレーが良かったので参考になりました」というのみ。姉が8番で20センチにつけるスーパーショットでバーディを奪っても淡々。大会中は一緒に行動し、ゴルフの話こそしないものの今朝も朝食をともにしたが、コースでは“緊迫感”が出る。明愛が「不思議ですね」とポツリとこぼすほどだ。

そんな様子を見て2人をリードしたのが、「あまり話さないから、間に入ってどうしたらいいかなと思った(笑)」という福田だった。気を使ったわけではないというが「普段通りそれぞれと話してました」と話題を振り、時折3人で笑い合うシーンも“演出”した。ただ福田の妹・留未さんはゴルフをしないので、2人の気持ちは「分からないですね」と、やっぱり不思議な光景だったようだ。

最終的にトータル8アンダーで明愛はタイながらトップを維持。福田の1打差は変わらず、千怜はトータル4アンダーの7位タイで最終日に向かう。「双子ちゃんに囲まれて、たくさんのギャラリーに応援してもらって楽しかったです」と振り返った福田は、5年ぶりの勝利を地元でという思いも強く、「知ってる方も多いし、せっかくいい位置にいるので思いっきりやりたいです」と意気込む。あすは3人とも違う組でプレーするが、なんとも珍しい一日になった。(文・間宮輝憲)

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