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「成長を感じる」プラチナ世代 橋添穂が4連続バーディでナイスカムバックの単独首位発進

橋添穂は得意のパットも冴え首位発進を決めた(撮影:福田文平)

<ラシンク・ニンジニア/RKB レディース 初日◇28日◇ザ・クラシックゴルフ倶楽部(福岡県)◇ 6521ヤード・パー72>

インコースから出て前半16番までに3つのボギー(1バーディ)。プロ3年目の橋添穂(みのり)はバタつく序盤を過ごしたが、そこから見事にカムバックした。「チャンスについたところは絶対に決めよう」。こんな思いがクラブとボールに乗り移り、4アンダーで単独トップに立った。

圧巻だったのは2オーバーで迎えた17番から。ここで手前4メートルのバーディをパットを沈めると、18番で3.5メートル、1番で3メートルを決め、さらに2番パー5の3打目をベタピンにつけた。見事な4連続バーディでリーダーボードの最上位まで駆け上がった。「リズムを意識し直して、前半の終わりからショットがよくなりました」。ほかにも2.5メートルほどのチャンスが3回あり、そこを生かせなかったことは悔やんだが、2日間競技の短期決戦で“先制”することに成功した。

2021年6月のプロテストに合格。昨年、ツアー本格参戦1年目のシーズンを戦ったが「右も左も分からずフワフワしていました」と、7試合出場したレギュラーツアーでは6度の予選落ちを喫した。さらに唯一決勝ラウンドを戦った地元・北海道の「ニッポンハムレディスクラシック」も64位。プロの洗礼を浴びることになってしまった。ただ「徐々に(ツアーにも)慣れてきた」という今季は勝負の年になる。

父はシニアプロの橋添純司で、今もアドバイスを求める存在だ。日頃から言われる「リズムが大事」という教えを守り、尻上がりのラウンドにすることができた。この日のプレー前には右手首に痛みを覚え、それも出遅れの原因になったが、それも問題はなさそう。

2週前のステップ・アップ・ツアー開幕戦「大王海運レディス」は予選落ちしたが、その原因になったのは「得意」と話すパッティングを決め切れなかったから。しかしそれも福岡で改善された。QTランキングは87位で主戦場は下部ツアーになることもあり、今季の目標には「ステップで初優勝して、複数回優勝」を掲げている。

首位発進は昨年10月のステップ・アップ・ツアー「宍戸ヒルズレディース森ビルカップ」以来、2度目。しかしその時は、2日目に逆転を許し4位に終わっている。「成長していることを感じる」という“プラチナ世代”の22歳は、最終日も小気味よくバーディを積み上げていくつもりだ。(文・間宮輝憲)

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