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8連戦の過密日程も何のその 阪神ファン・西村優菜も一緒に“アレ”狙う!

阪神ファンと公言する西村優菜は、自身も“アレ”(優勝)を目指す(撮影:鈴木祥)

<住友生命Vitalityレディス 東海クラシック 事前情報◇14日◇新南愛知カントリークラブ美浜コース(愛知県)◇6534ヤード・パー72>

欧州と北米を渡り歩き、今週で8連戦。総距離にして地球1周以上の過密スケジュールのなか、西村優菜が日本に帰ってきた。「2年前に優勝した思い入れの深い大会ですし、もちろんホステスプロでもある。自分が楽しみにしていた大会で、ちょうど帰ってこれるタイミングでもあったので(出場を)決めました」。

2021年大会覇者で、特別協賛の住友生命保険相互会社とはそれが縁となってスポンサー契約を結んだ。今年から主戦場とする米国ツアーはちょうどオープンウィークで、秋の陣を前にひと区切りのタイミング。フランスから始まった連戦の締めくくりに、思い入れのある地を選んだ。

米ツアーでは試行錯誤を重ねながら、少しずつ前進していく日々。CMEグローブポイントランキングでは81位につけており、シード権獲得のボーダーライン上にいる。「まずはそこ(シード)に向けて、残りの試合を頑張るしかない」とさらなる奮起を誓う一方で、応援してくれている日本のファンに成長した姿を見せたい気持ちもある。生命線のショットに少しの不安はありながらも、「米国でいろんなことを考えて、進んできたことを生かしたい」と力強く話す。

大阪府堺市出身で、祖父の影響もあって、子どもの頃から阪神ファン。米国でも試合結果を気にして、同じくツアールーキーとして戦う“虎党”の勝みなみとは、コースで会えば前日の試合の話題になり、「ヤバイね!」と盛り上がるらしい。

きょう(14日)はマジック1で迎える、ホーム甲子園球場での巨人戦。18年ぶりの“アレ”(優勝)に王手をかけているが、もちろん気になる様子だ。「関西で家にいるときにテレビで見たかった。だからちょっと寂しい」と残念がるが、その勢いに自身も乗っていきたいところ。

5月の「ブリヂストンレディス」以来、国内ツアーはこれが今季4試合目。「久々にたくさんのギャラリーの前でプレーできるのは幸せですし、ありがたいこと。たくさんのパワーをもらいたいです」と声援を力に変えていくつもり。今季国内戦はすべてトップ10入りを果たし、通算6勝を誇る実力者。昨年は無念の予選落ちを喫して涙をのんだ大一番で、今年こそ“アレ”をつかみにかかる。(文・笠井あかり)

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