2023年初戦の石川遼は危なげなく『67』 スイングも体にしみわたり「次の段階に入った」
<岐阜オープンクラシック2023 初日◇25日◇各務原カントリー倶楽部(岐阜県)◇6823ヤード・パー72>
国内男子ツアーの開幕戦「東建ホームメイトカップ」を翌週に控え、昨季3年ぶりにツアー優勝を挙げた石川遼が「岐阜オープン」に出場。この日は、5バーディ・ボギーなしの「67」をマークして、首位と3打差の3位タイ発進を決めた。2018年に初出場初優勝を遂げて以来、大会2勝目に向けて好位置につけた。
個人のストロークプレーとしては昨年のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」以来となった。今年で40回目を迎える今大会は、ツアー並みのギャラリーを集客することでも有名。「ツアーに近い雰囲気でできるので、すごく楽しみにしていました。久しぶりの試合だったので緊張もありました」。1番パー4のティショットは左ラフに行き、苦笑いを浮かべたが、「1番の2打目を狙い通りグリーンの真ん中に打てて、2番で120ヤードからバーディを獲れて落ち着きました」。1番で2パットのパーとし、2番で2打目を20センチにつけるスーパーショットでバーディ先行として流れを作った。
その後は「バタバタすることもあった」とミスショットも出たが、きっちりパーでしのぐ。5番で3メートルを沈めて2つ目のバーディを奪うと、その後は危なげなくバーディを重ねて、ギャラリーを沸かせた。「悪いところもあったけど、その中で自分のゴルフはできたかなと思います」と及第点をつけた。
2020年にだいたんなスイング改造を行った石川は、昨年の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で3年ぶりの優勝を遂げた。今オフは「すごく目新しいことはしていないんですけど、コツコツと昨年までやってきたことをずっと続けていました」と、目指すところはこの数年と変わらずブレていない。
「やっていることは昨年までと同じことですけど、違う段階に入った感じはあります」。スイングの動きはだいぶ体に染みつき、スイングの安定感は増してきた。今までは大きく曲がるドローボールのスイングを固めることに取り組んできたが、この日は低いドローボールを打ったり、フェードボールを打つなど、状況に応じて球を打ち分けていた。
きたる新シーズンに向けては「自分のやっていることも徐々に体に染みわたりつつあるので、本当に楽しみ。今までで一番楽しかったといえるようなシーズンにしたい」と抱負を語る。まずは岐阜の地で真価を発揮したい。
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