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米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとLIVゴルフの統合、契約完了に遅れ?

「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」のプロアマに姿を見せたヤシル・アルルマヤン会長(撮影:GettyImages)

2023年6月6日、電撃的に発表された米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーとLIVゴルフを全米的にバックアップするサウジアラビアの政府系ファンドのPIFとの統合。その骨組みが発表され締結完了の締め切りは23年12月31日とされた。しかしながらその締結が遅延となるかもしれないと、米ブルームバーグニュースが報じた。

最大の要因は米国司法省の介入で、「統合が公正なものか」と同ツアーのトップを米国議会に呼び出すなど調査を続けていること、加えて当初の契約が秘密裏に行われ、詳細が知らされていないとPGAツアーの選手が憤慨を続けていることと指摘している。

6月に発表された“骨組み”では米PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアー、PIFが協力し合い営利目的とした団体を設立、現PGAツアーのコミッショナー、ジェイ・モナハン氏がCEO、PIFのヤシル・アルルマヤン会長が同社の会長に就任するとし、統合の詳細については今後話し合い締結の締め切り日を12月31日とされた。

すでに米PGAツアーは24年スケジュールが確定。未公表ながらLIVゴルフもほぼ決定している中で、統合がどのような形になるのかが注目されている。アルルマヤン会長は先週のDPワールド(欧州)ツアーの「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」のプロアマ部門にLIVゴルファーのピーター・ユーライン(米国)と組んで出場。大会中、一日はR&Aのマーチン・スランバー会長と、もう一日は元R&A会長で現世界ゴルフランキングの会長を務めるピーター・ドーソン氏とプレーをともにしたと報じられた。LIVゴルフは昨年7月に世界ランキングのポイント獲得を申請したが、大会が3日間であることなどの理由から現在もポイントは付与されていない。(文・武川玲子=米国在住)

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