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持ち味光らせ米ベスト『64』 西村優菜は最終組でV争い「面白い最終日を」

初優勝なるか。西村優菜が2打差逆転に挑む(撮影:ALBA)

<ウォルマートNWアーカンソー選手権 2日目◇30日◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6438ヤード・パー71>

日が辺りを照らし始めたばかりの早朝から、西村優菜にド派手なプレーが飛び出した。出だしの10番パー4、11番パー3でいずれも8番アイアンを握って70センチ、1メートルにピタリ。連続バーディで、スタート時に2打あった首位との差は、すぐに埋まった。

これだけでは終わらない。13番で「本当にラッキーだった」と12メートルを決めてバーディとすると、14番も連続。出だし5ホールで4つ伸ばす、怒とうの幕開けだった。

さらにギアを上げようとする中で、もやもやする時間も過ごした。「獲りたいところ」である17番、18番では決め切れずにパー止まり。「このままだとちょっと流れが悪くなりそうだな」。だが、折り返し直後の1番パー4で4メートルにつけると、これを決めてガッツポーズ。不穏な気配を振り払った。2番パー5では3打目をピンに絡めて1.5メートルにつけたが外し、「ちょっとムカついた(笑)。なんで入んないかなと思って、そのいらだちがいい方向に行ったと思います(笑)」。さらに2つのバーディを積み重ねると、9番ウッドで奥ピンを攻めた6番でこの日8個目を記録した。

リーダーボードで首位を走り続けていても、決してスピードを緩めなかった。「ずっといいスコアで来ているときって『ショットがうまくいきすぎて怖い』みたいなのが結構ある。そういうのは捨てて、行けるだけ行こうという気持ちでラウンドしていました。ストッパーがかからないように」。長いクラブでもピンをデッドに狙えるというショット力を生かして果敢に攻める“イケイケドンドン”ゴルフだった。

すべてのホールでフェアウェイキープに成功。同組の選手に20ヤードほど置いて行かれることもあったが、ピンの一番内側につけ続けた。パーオンは15回で、外したところはアプローチでお先の距離まで寄せた。終盤の8番で叩いたこの日唯一のボギーにも、「一日にこういうときもあるわな、みたいな感じで」と吹っ切れている。

8バーディ・1ボギーの「64」は米自己ベストスコア。クラブハウスリーダーでホールアウトしたのちに後続にかわされたが、トータル12アンダーは2打差の2位タイ。同じくツアールーキーのユ・ヘラン(韓国)との最終日最終組で優勝を争う。

日本ツアーではメジャー1勝を含む通算6勝を誇る実力者が、米国でも名乗りを上げた。「アメリカでは初めてなので、ドキドキ、ワクワク。まずは楽しんで、あした一日を頑張りたい。きのうきょうみたいなラウンドができれば、面白い最終日をプレーできると思う」。やってきた絶好のチャンスをつかみ切ってみせる。(文・笠井あかり)

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