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相談なしのメンバー変更に“怒” チームイングランドは事前の謝罪メッセージもらえず「がっかり」

急きょ加わった二人(中央二人)のキャディバッグは名前の上にテープが貼られている…(撮影:南しずか)

<ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン 事前情報◇2日◇TPCハーディングパーク(米カリフォルニア州)◇6550ヤード・パー72>

イングランド代表として国別対抗戦「ハンファ・ライフプラス インターナショナル・クラウン」に臨むはずだったジョージア・ホールとチャーリー・ハルがそれぞれケガと体調不良により出場を辞退することが大会から発表されたが、チームイングランドのほかふたり、ジョディ・エワートとブロンテ・ローはその時に初めてメンバー変更を知ったという。

「かなり遅かった。でも、アリスとリズのふたりがここにいてくれてとてもうれしい。ふたりとも愛国心が強くて、チームワークを大切にしている。それが今大会の意義で、チームのなかの個人よりもより重要だと物語っている」とブロンテは話すように、アリス・ヒューソンとリズ・ヤングのふたりが代わりに急きょ出場することになった。

アリスは日曜日の朝、夜中に届いていたメールで目が覚めたという。「本当に?と。そして夫を起こして『これを読んで、念のため。なんて書いてある?』と内容を確認して、メッセージに返事しました」。欠員の連絡を得て、急きょ育児やフライトを手配して、サンフランシスコに向かったという。

一方のリズも、バタバタと準備したという。「予想より少し遅い便に乗らなければならなかった。昨晩(月曜夜)に到着して、臨める状態になった」と火曜日にはコース入りすることが叶った。名前入りのキャディバッグは用意できず、ウェアもオリジナル背番号を入れることはできていない。

足を痛めたジョージアは「出場できないのは本当に残念だが、イングランドのチームメイトに幸運を祈っている」と話し、胃の調子が悪いというチャーリーは「大会やチームメイトをがっかりさせてしまい本当に申し訳ない」と大会を通してコメントを発表したが、このふたりから事前にメッセージを受けることができなかった。

「それについてはがっかり」とブロンテは批判する。きょうやっと謝罪のメッセージが送られてきたが、「しかし、それだけ」と、チーム戦としてのふたりの行動には首をかしげた。ジョディは強い言葉で批判はしなかったが、ブロンテと同様に失望していることは認めている。

女子世界ランキングで10位につけるジョージアと18位につけるチャーリーが抜け、178位のアリスと222位のローが加入することになった。チーム力としてはかなり下がることになったが、新生・チームイングランドの結束力はかなり強い。

「イングランド代表としてプレーできることは大きな意味がある。ここにいることを誇りに思うし、この3人とチームの一員としてステージに立てることを誇りに思う」とジョディが言えば、ブロンテはすぐさま「わたしたちひとりひとりが、それを感じている」と付け加える。そして「この場にいるだけで素晴らしいことだし、このチャンスを両手でつかみたい」(アリス)、「この機会を最大限につかって、とにかく頑張りたい」(リズ)と合流したふたりも気合は十二分。チームジャパンとは予選プールが異なるが、チームイングランドの健闘も祈りたい。(文・笠井あかり)

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