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終盤ショットインイーグルで『71』も… 渋野日向子は56位「もう少し何とかしたかった」

見せ場は作ったが…。渋野日向子は56位で韓国を去ることになった(撮影:ALBA)

<BMW女子選手権 最終日◇22日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

3日目に『77』で後退した渋野日向子は、巻き返しを狙った最終日に1イーグル・1バーディ・2ボギーの「71」で回った。トータル1アンダーの56位タイで終えた4日間を「思っていたよりもすごく残念な内容、結果になってしまったので悔しい」と評した。

冷え込むなか裏街道からのスタート。10番は2打目を手前のラフに外して、アプローチが4メートルオーバーしたが、これを決め切った。しかし、12番パー4では奥8メートルの下りのパットを残し、タッチを合わせながら狙ったものの2メートルオーバー。3パットのボギーとしてしまう。

それでも13番では絶妙なパットを決めてパーをセーブすると、“ワンオンチャレンジ”で前日は池に落とした17番パー4で、この日はグリーンサイドのバンカーから寄せてバーディを奪取。耐えながら後半へと向かっていった。

すると、ド派手なプレーは終盤に飛び出した。6番パー4で残り115ヤードからピッチングウェッジで、手前から寄せていこうとイメージしながら放った一打は、「当たりは良くなかったけど、いい感じに傾斜に乗って入ってくれたのでラッキーでした」とショット・イン・イーグルに。打ち上げでグリーン面は見えていなかったが、「歓声で『入った!』って聞こえたのでうれしかったです」とギャラリーを沸かせた。

しかし、8番を4オン2パットのボギーとして、最終日は1つ伸ばすにとどまった。この日のパーオン率は18ホール中13回で、アプローチで耐える場面も少なくなかった。赤字で終えたものの、「もう少し何とかしたかった。ラッキーのショットインイーグルがあったから(アンダーで回れた)だと思うので、内容的にはオーバーを打ってもおかしくないような感じだった」と、スコアにも内容にも不満が残る結果だった。

3日目にスコアを落とす原因となった縦距離については、「きのうよりはマシだったと思うけど、(きょうも)合っていたとは言えない」となかなか思うようにはいかない。広大で硬く、速いアンジュレーションに富んだグリーン上は「チャンスというチャンスもなかったし、ついても難しい傾斜が多かった。下り傾斜のタッチを合わせるのに必死でした」とコントロールすることができず。それでも微妙な返しを決め続けたことについては「一個だけ3パットしちゃった。でも強気に行けたことに対しては良かった」と話した。

来季シード権獲得のボーダーラインで迎えたこの韓国戦。考えることが多いなかで気持ちの整理をつけたいところだが、「(ランキングを)考えざるを得ない位置なので、結果を出していくしかないとは思うんですけど、難しいですね。頑張ります」と言葉少なだった。

初日は「67」の好発進を切り、強風下の2日目にはイーブンとしぶといプレーも光ったが、「前向きになれそうなところを探してみます」と手ごたえよりも課題ばかりが募った1週間。「また切り替えて、4日間しっかり頑張ります」。来週のマレーシア戦に向けて気持ちを切り替えた。(文・笠井あかり)

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