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高校3年生の飯島早織が首位タイを守る プロテスト前に「女子アマタイトルが欲しい」

決勝ラウンドではグリーン上の課題を克服して、ビッグスコアをマークしたいところ(撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 2日日◇14日◇秋田カントリー倶楽部(秋田県)◇6409ヤード・パー72>
 
高校3年生の飯島早織(ルネサンス高)が3度目の挑戦でビッグタイトル獲得に向けて前進した。第1ラウンド「69」をマークして首位タイで滑り出すと、この日は3バーディ・1ボギーの「70」と2つ伸ばしてトータル5アンダー。外園華蓮(ほかぞの・かれん)と並び首位タイで決勝ラウンドに進出した。

前日からの首位タイの座を守っても表情は浮かない。「ずっとパーオンしていてバーディチャンスがある中で、入ったり入らなかったり。昨日より入っていない印象です」と5メートル以内のチャンスを作り続けながらも、1.5~2メートルの3発しか入らなかったという。
 
松林にセパレートされ、ラフも深いところが多く狭く感じるコースは苦にならない。「ドライバー、セカンドショットが真っすぐ行っています。たまにミスをしてもフェアウェイとかグリーンの端に乗ったり、2日間大きなミスはない」とうなずく。その一方でグリーン上は「読みにくいところがあります。どっちに切れるかわからないような感じで…」と狙ったところに打ててもカップに沈まないストレスも感じている。それでも「パッティングは30点ですが、ショットが120点なので、その分ですかね」と初タイトル獲得に向けて割り切っている。
 
今年はプロツアーでもその名前をよく聞く。5月には下部のステップ・アップ・ツアーの「地域みらいグル−プレディス佐嘉窓乃梅カップ」で11位タイ、「ECCレディス」で19位タイに入ると、先週は「サントリーレディス」でレギュラーツアーも経験。予選落ちに終わったが、同組で回った岩井明愛と鈴木愛から学んだことがある。「けっこう打ってきて入れるんですよね。あのようなゴルフに切り替えていかないと厳しいかなと思います」。
 
ショットが得意でパーオン率の高い飯島だが、「3パットしないかぎりボギー打たないんですけど、守りにいく癖があって。1日の爆発力に欠けるんです」。3パットをしなければ1、2アンダーは出せても、5アンダーのビッグスコアは出にくい。「3パットを恐れず、狙っていくことが課題です」と将来の職場で課題を見つけた。
 

日本女子アマで優勝すればプロテストの最終から受験できるが、「(プロテストは)1次から出てもいいかなと思っています」と笑う。そして、「女子アマというタイトルが欲しいという気持ちが強い」と語る。今年プロテスト受験予定の飯島は“副賞”よりも日本一のタイトルそのものが欲しい。グリーン上がカギとなりそうだ。(文・小高拓)

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