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前夜は同期の“ダブル優奈”と祝勝会 馬場咲希がプロ初日に語った「決意」

正式に入会を果たして笑顔の馬場咲希(撮影:福田文平)

3日まで行われていた日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストを2位で合格した馬場咲希(代々木高3年)が、激闘から一夜明けた心境を話した。4日は入会式に出席し、正会員の証となる入会証を手にした。

フレッシュ感が増すスーツ姿の馬場は、同期たちとの“プロ初日”を楽しそうに過ごした。入会式後に行われた取材では、改めて「うれしいです」とそのよろこびを話した。前夜は、同じ合格組の高木優奈、與語優奈の“ダブル優奈”と焼き肉で祝勝会。その後は興奮もあってか、なかなか寝つけなかったことも明かしたが、「LINEは300件、インスタグラムはすごかった」という祝福のメッセージに返信したりと、忙しい夜を過ごした。

11月30日~12月5日には、米アラバマ州で来季の米国女子ツアー出場権を争う最終予選会を戦うこともあり、「ホッとはできない」というのはプロテスト終了直後と変わらない。それでも「(米国の)2次予選会、そしてプロテストで学んだことがたくさんあったので、それを最終予選会に生かしたいです」と、ここまでは自らの選択がしっかりといい方向へ進んでいる。「いつものルーティンを崩さず」、しっかりと調整を重ねていくつもりだ。

来年の主戦場がどこになるのかは、米国での予選会次第にはなるが、ここから新たな生活が始まることに変わりはない。「プロになったと自覚して、覚悟を決めて試合に臨みたい。プロは試合が毎週あるので、体力がアマチュアよりも必要だと思う。また毎週優勝のチャンスもある。すぐにできるかは分からないけど、何年かしたらしっかり優勝ができるプロになりたい」。自然と言葉にも力がこもる。

目標は「全米女子オープンの優勝」と、昔から憧れていた大会名を挙げる。この世界一のゴルファーを決める戦いは、実際に出場し海外でプレーする楽しさをはっきりと感じさせてくれたものでもある。昨年制した「全米女子アマ」と同じ全米ゴルフ協会(USGA)が主催するというのも、“縁”を感じているようだ。

「小さいころから海外で活躍して、海外メジャーで優勝することが夢。それに向かって頑張ります」。息抜く暇もなく、若者は大志を抱いて、再び海を渡る。(文・間宮輝憲)

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