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記録更新と欧州ツアー“出場権”がかかる星野陸也 初の欧州共催試合「重要な大会」

欧州シード権もかかる一戦。星野陸也が狙うはもちろん優勝だ。(撮影:佐々木啓)

<ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント! 事前情報◇19日◇PGM石岡ゴルフクラブ(茨城県)◇7039ヤード・パー70>

今週の国内男子は、茨城県のPGM石岡ゴルフ倶楽部を舞台に初のDPワールドツアー(欧州ツアー)と日本の共同開催大会が行われる。ツアー通算6勝の星野陸也は自宅から30分という“地元”で、手に入れたいモノがある。

昨季の賞金ランキング2位に入った星野は今季の欧州ツアー出場権を得た。出場優先順位はQT選手の次と多くの出場が望めない位置ではある。ここまで3試合に出場し、アラブ首長国連邦で開催された「ラアス・アル・ハイム選手権」で6位に入っている。ただ、今後出場できる試合は直前まで分からないことが多い。

「ここ(石岡)で欧州の試合が開催されるのはうれしい限り。自分にとって重要な試合です。優勝シードや欧州ツアーのポイント、世界ランキングのポイントも関わってくる重要な大会です」と意気込む。

今大会で優勝すれば、今季欧州ツアーの残りの試合と2年シードが付与される。5位以内(欧州ツアーメンバーのみ)に入れば次週の「韓国選手権」の出場権も手に入る。また、5月末にオランダで開催される「ダッチオープン」終了後に、QT選手らのリランキングが行われる。出場優先順位を上げれば今後の試合にも出場しやすくなるため、多くのポイントを稼ぎたい。

自宅から30分の今コースは、昔から馴染みのコースというだけではない。昨年、開催された今大会はコロナ禍の影響で日本ツアー単独開催となったが2位に入り、秋に開催された「HEIWA・PGM選手権」では優勝と攻めどころも知っている。

「基本はバーディの取り合いになると思う」。昨年大会の優勝スコアは24アンダー、HEIWA・PGM選手権は22アンダーとビッグスコアが出ている。さらに今大会は144人中、日本ツアー勢は主催者推薦を含めて50人、欧州ツアー勢は94名という内訳。「欧州の選手はドライバーが飛ぶしめちゃくちゃうまい。意外と狭いところでもがんがんドライバーで来ると思うので、(普段の日本ツアーよりスコアは)伸びやすいと思います」といつも以上のバーディ合戦を予想する。

国内開幕戦の「東建ホームメイトカップ」では最終日首位タイから出ながら2位と惜敗。「勝ちたい気持ちが強くなった」と優勝に対しても貪欲だ。また、昨年の「ダンロップフェニックス」の第3ラウンドから続く、国内ツアーでの連続60台は14ラウンド。石川遼、セルヒオ・ガルシア(スペイン)が持つ15に王手をかけており、ツアー記録更新もかかる。

「(60台を)積み重ねるのは成績を出すには大事。どこまでいけるかっていうのは自分の中では楽しみなので、まずは今週、4日間60台で回りたい」。記録更新、欧州ツアー出場権をかけて。好相性の地元コースで重要な一戦に挑む。(文・小高拓)

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