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米挑戦の勝みなみはきょう帰京→あす出国「全然準備が進んでないので徹夜…」

地元大会を16位で終えた勝みなみ。いよいよ米ツアー本格デビューを迎える(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

3日間、地元鹿児島の大声援を受けてプレーした勝みなみ。最終日は5バーディ・2ボギーの「69」と3つ伸ばし、トータル9アンダー・16位タイで渡米前最後の試合を終えた。

開幕から今大会まで国内3試合は36位、6位、16位。「すごい楽しい3週間でした。特にここは地元でずっとお世話になったゴルフ場で、最後にラウンドできて良かったと思います。できることならトップ10に入りたかったんですけど、多分プロになってからここでやる大会では一番良かった」と笑顔で話す。鹿児島高牧CC開催の21年は40位タイ、22年は20位タイだったから、今回で自己最高成績を更新した。

勝の組には大きな横断幕を掲げたり、応援グッズのうちわを持って声援を送る多くのギャラリーがついていた。「優勝争いしていなくてもたくさん応援していただいて、すごくうれしかった。アメリカに行く前の自分へのいい刺激になるというか、たくさんの方が応援して期待してくれているという思いを力に変えて頑張ろうと思いました」とファンたちに感謝する。

現在、東京に拠点を置いている勝は、きょうのうちに帰京し、あすには米ツアーメンバーとして初戦の「LPGAドライブオン選手権」(米アリゾナ州・3月23~26日)に出場するために渡米する。「全然準備が進んでないので、徹夜で準備したいと思います(笑)。とりあえず忘れ物だけしないように気をつけたい」とバタバタで出発することになりそう。

鹿児島から米国に持って行きたいものを聞かれると、「えーッ…しょうゆは絶対に持っていきたいです。甘いしょうゆに慣れているからか、関東にいっても鹿児島のしょうゆを持ち歩くので、しょうゆは持って行きたいですね。あとはカツオスライスもそうですし、煮干しとかちょっとつまめるものを買って行けたらいいと思います。時間ないと思いますけど」と話す。

国内で3試合を戦い、課題と収穫もあった。「アプローチが緩んでしまうことが多くて、それを改善しようとするとパンチが入ったり、そこら辺の感覚がつかみきれてない」のが課題。「50、60ヤードのショットは感覚がつかめてきた。そこは自信を持ってアメリカに行ける」というのが収穫だ。

最後に「日本のファンのみなさんに、早いうちにいい報告ができるように頑張りたいと思っています。みなさんも体に気をつけて、ぜひ結果とかこまめにチェックしていただいて、また日本に出るときは応援にきていただいて、たくさん声をかけていただきたいなと思います」とファンにメッセージ。15歳でツアーに勝った天才少女が、大きく大きく成長して米ツアーに挑む。(文・下村耕平)

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