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青木瀬令奈が大会新記録で圧倒 感謝感謝の4勝目「チームの協力のおかげ」

逆転でツアー4勝目をつかみとった青木瀬令奈(撮影:佐々木啓)

<Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント 最終日◇19日◇鹿児島高牧CC(鹿児島県)◇6419ヤード・パー72>

鮮やかな逆転劇だった。青木瀬令奈が8バーディ・ボギーなしの「64」をマーク。トータル17アンダーでスタート時点の4打差を逆転し、2022年「資生堂 レディス」に続くツアー通算4勝目を果たした。

状況は明らかに不利だった。単独トップの上田桃子はスタート1番から5連続バーディを奪い、ハーフターン時点で5打差がついていた。だが、ネバーギブアップの精神を忘れることはなかった。後半では7ホールで5つのバーディを奪取し、2ダブルボギーを喫した上田を抜き去り、単独首位に浮上した。

最終18番では余裕さえ感じるパーフィニッシュで、ギャラリーの大歓声に満開の笑みで応えた。終わってみれば2位と4打差。54ホールノーボギーでの快勝だった。

優勝スピーチでは「スポンサーさんをはじめ、ファンのみなさま、そばで支えてくれている大西翔太コーチやトレーナーさん、チームの協力のおかげです」と語った青木。「個人スポーツではあるんですけど、やっぱりチーム戦でもあります。みんなの一つひとつの積み重ねが、優勝につながりました。本当にありがとうございました」とチームメートへ感謝しきりだった。

もちろん、青木自身もひたむきに努力してきた。ここ2年は美容室やネイルサロンにも行かず、大好きな宝塚歌劇団の鑑賞も“封印”。ひたすらゴルフに明け暮れた熱意が結実した劇的な逆転勝利だった。

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