• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • アイアン4本、ウェッジ5本 石川遼が飛距離の階段に“あえて”ギャップを作った理由【勝者のギア】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

アイアン4本、ウェッジ5本 石川遼が飛距離の階段に“あえて”ギャップを作った理由【勝者のギア】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 石川遼 -8 2 星野陸也 -8 3 岩田寛 -7 勝俣陵 -7 5 河本力 -6 6 C・キム -5 堀川未来夢 -5 8 蝉川泰果 -4 9 大堀裕次郎 -3 T・ペク -3 順位の続きを見る

石川遼のバッグにアイアンは4本だけ、ウェッジは5本入っている

石川遼のバッグにアイアンは4本だけ、ウェッジは5本入っている(撮影:上山敬太)

三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日◇13日◇太平洋クラブ 御殿場コース(静岡県)◇7262ヤード・パー70>

前週の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2010、12年に続く大会3勝目、ツアー通算18勝目を挙げた石川遼。そのクラブセッティングを見てみると、かつては2本だったウェッジが5本に増え、アイアンは4本に減っている。

43度のウェッジってどんな顔? 石川遼の14本を全部見せます!【写真】

20年7月のツアー外競技「JGTO共催ゴルフパートナーエキシビショントーナメント」からウェッジの数を増やした。19年まではアイアンセットのPWに加え、52度、59度のウェッジを使っていたが、PWを抜き、47度、52度、56度、60度の4本のウェッジを投入。ここにはウェッジのロフトピッチをつめて、距離の階段を狭めることで「140ヤード以内を自分の得意ゾーンにしたい」という狙いがあった。

それに伴って、ドライバーで飛ばせるところまで飛ばして、ウェッジでコントロールしなければならない中途半端な距離を残すよりも、ティショットで刻んで、ウェッジでフルショットできるポジションに置くことを重視するマネジメントに変わった。スイング改造と平行していたため、シーズン3勝を挙げた19年シーズンに比べると、2020-21年シーズンのバーディ率は落ちてしまい、セッティング変更の効果をデータから読み取ることはできない。

そして、今シーズンに入ると、ついにセットの9番アイアンを抜いて、43度のウェッジを投入した。これは市販されていない石川特製モデルで、世界を見渡しても43度のウェッジを使う選手は見たことがない。これでウェッジのフルショットで狙えるレンジを「150ヤード以内」に拡張。それと引き換えに、9番アイアンよりもスピンが入って飛ばない43度と8番アイアンの飛距離差は大きくなり、8番アイアンでカバーする距離が増えた。

関連記事