開幕前に笑顔が見えます（撮影：ALBA）
＜BMW女子選手権 事前情報◇19日◇オークバレーCC（韓国）◇6726ヤード・パー72＞
「めちゃくちゃ寒いと聞いていたので、多めに服を持ってきた」。はじめて韓国の地に足を踏み入れた渋野日向子。朝の気温は0度前後と寒さのために霜が降りるほどだが、「意外とあったかい」と陽が出てきた昼間は過ごしやすい。「辛いものも好きなので、韓国には来たかった。韓国料理好きです」と、ここまでの滞在は楽しめている様子だ。
月曜の夕方に現地入りし、火曜日は18ホールをラウンド。水曜日は「プロアマ想定だった」ものの待機選手となったため、本戦前のラウンドは18ホールのみ。「あ、（プロアマが）ない。まいっかと（笑）」。予選カットがない4日間に向けては、リラックスムードが漂う。
2週前の「LPGAメディヒール選手権」では久しぶりのトップ10入りを果たし、調子も悪くない。先週のオープンウィークには同じ岡山県出身のシンガーソングライター・藤井風さんのライブにも行き英気を養い、プロ野球のクライマックスシリーズも観戦。令和最初の三冠王となった村上宗隆のレフト方向へのホームランを生で見て、「それ、（スタンドに）届くんや！と思った」とその飛距離とパワーを目に焼き付けた。
もちろん練習も行ったが、「主にグリーン周り。アプローチとか2メートル以内のパッティングとかを練習しました」と、メディヒールで好調だった小技にさらに磨きをかけてきた。プロアマがなかったこの日は3時間ほどじっくりとショット練習を行い、パッティングも最終調整。はじめての“韓国戦”に向けて笑顔でコースをあとにした。
そんな一戦の注意点は「アップダウンがヤバい」。コースは想定以上のアップダウンがあり、「これで暑かったらヤバい」というほどの高低差を警戒。打ち上げや打ち下ろしの場面から、大きくうねるグリーンへのショットが大事という。そのグリーン上も警戒ポイント。「かなり難しい。傾斜があるし速いし硬い。ぜんぶ頑張らないとダメですね」と、硬く締まったグリーン上でのパフォーマンスをキーポイントに挙げた。
「どこのフローリングだ〜みたいな（笑）」というほど硬いと笑うが、硬い上に傾斜の強いグリーンでは落とし場所も、乗ってからのパッティングもスコアに直結。総合力が高くないと好スコアは望めないだけに、ここにきて調子を取り戻した渋野にとってはいい腕試しの場にもなりそうだ。
今週が終われば日本2連戦、そして米国フロリダに戻って最終2戦が待つ。「走るしかないから。頑張りまっす！」と元気に迎える初日。朝の寒さを吹き飛ばすような好プレーで滑り出したい。（文・高桑均）
【BMW女子選手権 放送予定】
第1日 10/20(木) 午後0:00〜 WOWOWライブ
第2日 10/21(金）午後0:00〜 WOWOWライブ
第3日 10/22(土) 午後0:00〜 WOWOWライブ
最終日 10/23(日) 午後0:00〜 WOWOWプライム
【WOWOW LPGAオフィシャルサイト】
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