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完全優勝に導いた“2つの変更” 山下美夢有が大会初の快挙 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

リーダーボード

Pos 選手名 Sco 1 山下美夢有 -12 2 青木瀬令奈 -9 3 石川明日香 -6 稲見萌寧 -6 5 後藤未有 -5 菅沼菜々 -5 7 竹内美雪 -4 安田祐香 -4 9 勝みなみ -3 大里桃子 -3 順位の続きを見る

20歳にしてメジャーチャンプの仲間入りを果たした山下美夢有

20歳にしてメジャーチャンプの仲間入りを果たした山下美夢有(撮影:佐々木啓)

ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 最終日◇8日◇茨城GC西C(茨城県)◇6680ヤード・パー72>

まさに完璧な完全優勝だった。大会初日にコースレコードの「64」をマークして単独首位に立つと、1度も首位を譲らず。2位に6打差をつけてスタートした最終日は3バーディ・2ボギーの「71」でプレーしてトータル12アンダーという圧倒的な強さをみせつけた。ツアー制度施行以降、20歳278日での4日間競技完全優勝は、2005年「日本女子オープン」を制した宮里藍の20歳105日に次ぐ歴代2位の年少記録。本大会においてもはじめての完全優勝となった。

山下美夢有の新ルーティンはこちら【写真】

「メジャーはものすごい緊張感だとあらためて思いました」。6打差の大量リードで迎えた最終日だったが、前夜寝る前も、朝起きてからも、1番ホールに立っても、常に緊張していた。「18ホール終わってもまだ緊張していたくらい(笑)」の張り詰めた気持ちだったが、アテストを終え、4日間そばで見守っていた家族のところに向かいその顔を見ると、安心したように笑顔を咲かせた。

プロ2年目となる昨年4月の「KKT杯バンテリンレディス」で初優勝を遂げて、ルーキーながら初めてのシード権を獲得。早く2勝目を挙げたかったが、昨年は達成できなかった。そして、このメジャー大会には3戦連続予選落ちで迎えることになり、焦りと不安も感じていた。そこで頼りになったのは父親でありコーチでもある、勝臣さんの存在だ。

普段は勝臣さんにスイング動画を送って状態をチェックしてもらっているが、今大会はゴールデンウィークということもあって家族が応援に駆けつけた。そこで実際に目で見てもらった。「僕はあまり役に立っていないです(笑)」と勝臣さんは謙遜するが、「実際に見るとすぐに分かります」とコーチらしい力強いひとことを続ける。打ち急いでリズムを崩しているようにみえた勝臣さんは「ハンドファーストにして少しタイミングを変える」ようにアドバイス。その効果もあり、メジャーの難しいコースセッティングのなかで全体1位のパーオン率(75%)を達成した。

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