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全英オープン最多優勝6回! モダン・スイングの父、ハリー・バードン【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

『オーバーラッピング』を編み出したハリー・バードン(撮影:GettyImages)

きょう5月9日は、全英オープンで最多となる6回の優勝を遂げたハリー・バードン(イングランド)の誕生日。1870年生まれ、ジャージー島出身。1937年に66歳で生涯を終えた。

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1896年のミュアフィールドで行われた「全英オープン」で初のメジャー優勝。1914年までに全英オープンを6度、全米オープンを1度制したバードンは、この時代のヨーロッパで最も優れたゴルファーだろう。今日では基本となっている右手の小指(右利きの場合)を左手に重ねる握り方、『オーバーラッピング』を編み出し、“モダン・スイングの父”として名を残している。

遊びで始めたゴルフで、自作したクラブは、薔薇の木の枝をシャフトにしていた。トゲの部分を削っていたものの、痛くない握り方を考える中でたどり着いたのが、オーバーラッピングだった。プロになってからは、当時主流だったテンフィンガーで握っていたが、調子を崩しフックが止まらなくなったときに、子供の頃にやっていたオーバーラッピングを試し、フックが収まりイメージ通りの弾道が打てるようになったという。

数々の名言も残している。バードンは身長180センチを超える大柄で、飛距離も目を見張るものがあった。もちろんメジャーを制すだけのショットの正確性も持っていたが、プレースタイルは「風に逆らってあがいてもどうしようもない」と常に風に逆らわないマネジメントをしていたそう。だからこそ、風の強い全英オープンで今でも破られない最多の優勝回数を誇っているのだろう。

そんな伝説のゴルファーを讃え、米国男子ツアーの年間平均ストローク1位の選手には、彼の名を冠した「バードントロフィー」が贈られている。昨季この賞を受賞したのは、「全米オープン」を制したジョン・ラーム(スペイン)。22試合に出場し、予選落ちは1度だけ。全米オープンの優勝1回を含む15回のトップ10入りを果たし、平均スコアは「69.3」だった。

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