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昨季は60歳で年間3勝 元祖日本一曲がらない男・井戸木鴻樹の決断 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

元祖・日本一曲がらない男 不屈の井戸木鴻樹は65歳まで戦う意欲を見せた(撮影:ALBA)

<ノジマチャンピオンカップ 事前情報◇20日◇箱根カントリー倶楽部(神奈川県)◇7036ヤード・パー72>

2013年の海外シニアメジャー「全米プロシニア」で優勝を遂げた井戸木鴻樹。国内ツアーではフェアウェイキープ率部門で7度の1位を獲得した経験のある、元祖日本一曲がらない男である。60歳を迎えた昨季は、3勝を挙げて賞金ランキング3位に入る活躍を見せたが、65歳まで戦う意欲を見せている。

日本一曲がらない男 井戸木鴻樹のドライバースイング【連続写真】

2021年は復活のシーズンとなった。2011年にシニア入りした井戸木は、実質1年目の12年に「富士フイルムシニア」でツアー初優勝を遂げるなど賞金ランキング2位。翌13年には「全米プロシニア選手権」優勝と順調にシニア生活をスタートさせた。しかし、それ以降は勝ち星に恵まれず、50代後半になった19年、20年は、賞金ランキング30位以内に付与される賞金シードから陥落。特に20年はキャリアワーストの49位だった。

海外メジャー優勝の資格で永久シードは保持しているものの、賞金シードへのこだわりを持つ。21年は「今までと同じことをやっていても変わらない。スイングをちょっと変えたり、努力をしたよね」。スイングチェンジの狙いは飛距離アップだ。「今までは手だけで当てていたけど、体全体でボールに当てる。体重移動を使って体重をボールに伝えるイメージ」に変えた。その結果20ヤードほど飛距離が伸びて、キャリーで230ヤード飛ばせるようになった。

「長いプロ生活で曲げないことが大切と思っていたけど、それだと飛距離は伸びない。やっぱりちょっとぐらい曲がってもいいから、振らないとね。真っすぐ飛ばすことだけでなく振らないと。50歳の若い選手は飛ぶから、ちょっとでもついていきたい」。井戸木が振るといっても、持ち前のショットの精度に衰えはない。日本一曲がらない男は飛距離を貪欲に求めて、9年ぶりの優勝を遂げた。

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