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史上初のキャリアグランドスラムを達成した「ゴルフの神様」【きょうは誰の誕生日?】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

日本ともゆかりがあったジーン・サラゼン(撮影:GettyImages)

きょう2月27日は、史上初のキャリアグランドスラム達成者であり、サンドウェッジの“バンス”の生みの親として知られるジーン・サラゼンの誕生日。1902年生まれのアメリカ人で、メジャー7勝、米国男子ツアーでは38勝をマーク。1999年5月13日、97歳で生涯を終えた。

“バンス”の生みの親、サラゼンの『サンドアイアン』【写真】

10歳でキャディの仕事に就いたことがきっかけでゴルフを始め、1920年にプロ転向。1922年に「全米オープン」と「全米プロ」を制覇。翌23年には「全米プロ」を連覇した。32年に「全米オープン」で10年ぶりのメジャー優勝を果たすと、「全英オープン」でも勝利を挙げ、翌33年は3度目の「全米プロ」制覇を成し遂げた。

34年に始まった「マスターズ」(当時の大会名はオーガスタ・ナショナル招待)では、第2回大会で勝利し、史上初めて四大メジャーをすべて制すキャリアグランドスラムを達成。その勝利を手繰り寄せた一打が今でも伝説となっている。15番パー5は、グリーン手前に池が待ち受けているが、ティショットでフェアウェイをとらえたサラゼンは果敢に攻めた。4番ウッドで打った残り235ヤードのセカンドショットがカップインし、ダブルイーグル。これでトップに並ぶと、翌日の36ホールに及ぶプレーオフを制した。そのときのスーパーショットを記念して15番に架けられた橋は「サラゼン・ブリッジ」と呼ばれている。

サンドウェッジの“バンス”を発明したのも、活躍につながっているだろう。サラゼンは「バンカーが苦手」で、あれこれ打開策を考えていたある日、離陸する飛行機を見て「ソールに傾斜をつければ砂に潜らないのではないか」と閃いた。ソールに鉛をつけて自宅裏のバンカーでテストを重ねると、32年からバンスのついたサンドウェッジでトーナメントに出場したのだ。サラゼンが生み出した“バンス”は、いまでも多くのゴルファーのバンカーショットを助けている。

親日家の一面も持っている。75年にコース設計を監修した「ジュンクラシックカントリークラブ」(栃木県)が誕生すると、同コースで77年から「ジーン・サラゼン・ジュンクラシック」が後援競技としてスタート。82年にツアー競技に昇格し、サラゼンが亡くなる99年まで全23回のトーナメントを開催。サラゼンはトーナメントゲストとして毎年来日していた。

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