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ジャンボ尾崎の目に映る“今の女子ゴルフ界” 「250ヤードの世界」で戦える選手を育成するには? | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

選手を選考するうえで“振る力”も重要な項目になる(撮影:福田文平)

男子ゴルフをけん引し続けてきたジャンボこと尾崎将司が、近年の女子ゴルフ界の急速な成長ぶりについて語った。2月5、6、12、13日の4日間にわたり、千葉市内で「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクション supported by ISPS HANDA」を開催。今後、自身が指導していくジュニア選手の選抜のため目を光らせた後、報道陣の取材に応じた。

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「昔と今では全然レベルが違う。なぜ高くなったかというと、子供のころから目立つ度合いが以前とはまったく違うから。これだけ稼げて、脚光を浴びて、試合数も多い」

ジャンボは、今の女子ゴルファーを取り巻く環境をこう見ている。男子ツアーについて「石川遼、松山英樹以降、この2人のような特別なスタートを切った選手がいない。寂しい? そうだね。残念ながらあの試合数じゃ…」と語った時とは、声のトーンも違う。

そして自身もその“レベルアップ”に大きく貢献している一人。原英莉花、西郷真央、笹生優花というトッププロを指導し、ジャンボ邸から輩出してきた。昨年6月のプロテストでトップ合格を果たした佐久間朱莉も門下生と、次々に優秀な人材を送り込み続けている。原は昨季メジャー2勝を含む3勝。西郷はルーキーながら、賞金ランク4位に入った。そして笹生は、昨年6月の海外メジャー「全米女子オープン」制覇と、名伯楽ぶりを発揮している。

毎年、新たなスターが誕生する女子ツアーの好循環は、どうして起こっているのか? 考えられる一つの要因として、育成現場で感じた男女選手の違いを明かす。「女子のほうが黙々と言われたことをやる。『まだやってるのか』というくらい。男子は…もっと気合を入れていかないとな。一生懸命に努力して、一生懸命に練習することが、どういうことか。それを覚えてもらいたい。ちょろちょろとここに来ただけで、おいしい思いはできない」。このひたむきな姿勢が、今の女子ゴルフの礎になっていることを感じている。

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