超異例のシーズン…稲見萌寧が“銀”で笑顔、渋野日向子は“復活”に涙【国内女子ツアー10大ニュース】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
いろいろあった2021年…女子ツアーでは何が起こった?
今季も数多くの話題が生まれたゴルフ界。その中から、編集部が各ツアーの10大ニュースをピックアップしてシーズンを振り返る。今年最後の日を飾るのは、国内女子ツアー。
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■世界中で新型コロナがまん延…異例のロングシーズンに
新型コロナウイルスの影響で、2020年の大会はバタバタと中止に。それに伴い、選手たちは20、21年が統合されたロングシーズンを戦うことになった。試合数も52試合に増加。獲得賞金2億円超えが稲見萌寧、古江彩佳、小祝さくらと3人も登場した。また出場機会の平等化を図るため、シード選手も巻き込んでのリシャッフルや、20年シーズンの出場権を確保できなかった選手への救済措置ともいえる増枠QTも初めて実施。さらにプロテストが1年で2度行われるなど、改めて振り返っても異例づくめといえる1年半だ。
■稲見が東京五輪で銀メダルを獲得
8月、日本ゴルフ史に新たな1ページが加わった。埼玉県の霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われた東京五輪女子ゴルフ競技で、リディア・コ(ニュージーランド)との2位決定プレーオフを制した稲見が銀メダルを獲得。日本にゴルフ競技初となる五輪メダルをもたらした。金のネリー・コルダ(米国)、銅のリディアに並び表彰台に立った稲見は、満面の笑みで手にしたメダルをかじり、「私の人生の中で一番の名誉」と偉業達成をよろこんだ。
■渋野日向子が“涙の復活V”などシーズン2勝
スマイルだけではなく、涙も印象的な年になった。米ツアー参戦をにらみ、大幅なスイング改造などを敢行した渋野日向子が、10月の「スタンレーレディス」で輝きを取り戻した。ここで4人によるプレーオフを勝ち抜き、実に1年11カ月ぶりとなる勝利。ウイニングパットを決めると、手で顔を覆い涙にくれた。今年の序盤戦や海外転戦で結果が出ないなかでも、ブレずに考えを押し通したすえに手にした1勝に、感情を抑え込むことができないほど。さらに同じ月に行われた「樋口久子 三菱電機レディス」ではシーズン2勝目と、やはりその存在感は今年もバツグンだった。
■最後までし烈極めた賞金女王争い
シーズン最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で、歓喜の涙を流したのは稲見だった。今季9勝を挙げ、賞金女王を戴冠。ただその道のりは決して楽なものではなかった。一時、約7250万円差をつけていた古江彩佳が、10月の「富士通レディース」で21年初勝利を手にするなど秋に入り3勝。“稲見楽勝ムード”が漂うなか、強烈な追い上げを見せた。結局、勝負の行方は、最終戦の宮崎までつれこむことに。しかし逆転のため最低でも単独2位以上が必要な古江は、最終的に3位タイで終戦。マネークイーンの称号は稲見の手に渡った。
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