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FedExCupプレーオフで“パティアイス”がスーパースターの仲間入り【PGAツアー公式コラム】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

“パティアイス”のコールに応える苦労のスター(撮影:GettyImages)

BMW選手権」でのブライソン・デシャンボー(米国)との一騎打ち。6ホールに及ぶプレーオフを見ながら、ギャラリーたちはこう叫んだ。

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『パティアイス!』

冷たい“アイス”のようなポーカーフェイスが由来の、パトリック・キャントレー(米国)のニックネーム。もともとは一部のコアなファンがつけたものだが、会場で多くのファンが呼ぶようになれば、立派なスターの仲間入りだ。「初日からすごい声援で、みんなが味方に思えた」。ストイックで“アイス”のように冷静なプレーが持ち味のキャントレーは、2021年「BMW選手権」、「ツアー選手権」と連勝して年間王者に輝いた。

UCLA出身の29歳。約1カ月前までは、優勝争いをしても“じゃないほう”扱いされること慣れていた。「今までは他の選手が応援されていたが、今では彼の応援も増えてきた。この前は特にすごかった」と語るのは、キャントレーのキャディを4年以上務めるマット・ミニスター氏。数年前まで、年間王者として喝采を浴びるのは夢のまた夢だった。

大学時代に数々の功績を残し、鳴り物入りで2012年に下部ツアーデビュー。しかし、13年に背中を疲労骨折した後は数年ケガに悩まされた。主治医からはしばらくゴルフができないと言われ、「現実をなかなか受け入れられなかった」と、まともにプレーができない日々が続く。

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