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故郷を離れ研修生からプロを目指す20歳 尾崎小梅に訪れた“変化”「上を目指すしかない」【いざプロテスト突破へ!】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

3度目の挑戦で経験、技術など自信を深める尾崎小梅(撮影:福田文平)

11月2日〜5日の4日間の日程で、京都府の城陽カントリー倶楽部を舞台に2021年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストが行われる。10月に全3会場で行われた第2次予選通過者と、さまざまな条件をクリアして最終から参加する選手が、合格ラインとなる上位20位入りをかけて競い合う。大一番を目前に控えた出場者たちを紹介する。

前回のテスト合格者…そろそろ顔と名前は一致しましたか?【写真】

長崎県出身の20歳。笹生優花、西郷真央、山下美夢有と同学年の尾崎小梅は、現在生まれ故郷を離れ、千葉県の京葉カントリークラブで研修生をしながらプロテスト突破を目指している。今回が3度目の受験。過去2回は第2次予選で跳ね返されてきたため、ようやく“あと一歩”のところまでコマを進めた。

初めてテストに挑んだのが、その笹生らが合格した19年のこと。高校3年生世代にも受験資格が与えられた初年度で、当時、地元の佐世保中央高に通っていた尾崎も1次から出場した。「もともと受ける予定もなかったし、実力的にも受かるわけがないと思っていました」と悩みもしたが、母親が親交のある大里桃子の父・充さんから「雰囲気を一回感じておいたほうがいい」とアドバイスされたことで挑戦を決めた。

「経験」のために受けたこの1次だったが、まさかの4位タイと上位で通過。これで「あれ?いけるのかな?って思いました(笑)」と自信を深めもしたが、続く有馬カンツリー倶楽部 (兵庫県)の2次通過は失敗してしまう。「難しくてまったくダメでした」というコースで、初めてのテストは終わった。そしてこの年には「今の女子プロは大学生の年齢で活躍しないといけない」と進学ではなく、「ゴルフだけの環境に飛び込みたかった」と研修生になることを決断。募集がかかっていたなかから、遠く離れた地にある京葉CCを選んだ。

しかし翌年はコロナウイルスでテスト自体が延期となり、ようやく今年が2度目の受験に。だが夏前の挑戦は、やはり「難しい」と感じたザ・ロイヤル ゴルフクラブ (茨城県)の2次で敗れた。そんな尾崎は今回、同じコースを選んだ2次予選で「成長」を実感することになる。「練習ラウンドの時から、そんなに難しくないって思えました」。その感覚は間違っておらず、見事12位タイで“リベンジ”に成功。「実力もついてきたと思うんですけど、それ以上にメンタルが強くなったなと思います」と、これまでの“経験”もしっかりと生かし難関の一つを突破した。

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