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“マスターズへの道”はコロナ禍で断念 大学4年生2人の選択 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

杉原大河(左)と米澤蓮はともにアジアアマを断念(撮影:佐々木啓)

大学最後の1年も残すところわずか、またひとつ岐路に立たされた。「時期が時期なので、しかたないですね」と話すのは、東北福祉大4年の米澤蓮だ。

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米澤と同じ東北福祉大4年の杉原大河も、11月3日からアラブ首長国連邦で行われる「アジアパシフィックアマチュア選手権」への出場を予定していた。アジアアマといえば、歴代優勝者には同校出身の松山英樹、金谷拓実が名を連ねている。優勝者には翌年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられるが、二人ともに出場を断念。来シーズンからの国内男子ツアー参戦を目指し、11月30日から行われる予選会、サードQTへの調整を優先してのことだった。

コロナ禍で、例年より1カ月遅れの開催となったアジアアマ。出場すれば、帰国後は10〜14日の自主隔離が必要となるため代償は大きい。仮に出場して優勝したとしても、プロ転向をすれば、アマチュア資格でのメジャー2試合の出場権は失うことになる。「どちらが大事かと言ったら、やっぱりプロに向けてQTのほうが大事。帰国後に隔離があると全く練習もできませんし。あと1カ月ずれていればというのはありますが、しかたがないですね」と、早々に心は決めていた。

プロ入り後の活躍を目指し、過ごしてきた大学4年間。今年はアマチュア最高峰の戦い、「全米アマチュア選手権」の舞台も踏んだ。結果は予選落ちとなったが、そこで得た経験はまたひとつ2人を成長させてくれた。

「まずは、2025年の全米オープンに出るという目標があります。今年の全米アマでプレーしたのと同じ、オークモントで開催されるので。それに合わせて米ツアーに挑戦していけたらと思っています。もちろん、マスターズにも行きたい」(杉原)、「コロナ禍で難しいとは思いますが、海外の試合にたくさん出たいと思っています。2、3年後にどうなっているのか、自分に期待はあります」(米澤)。今2人が目指すのは、プロとして出場するマスターズだ。

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