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原英莉花、課題は明白。師匠のジャンボ尾崎自ら調整したウェッジと『ぶっ飛びプロト』で頂点を目指す

原英莉花のこの秋を占う2つのギア。ミズノの『ぶっ飛びプロト』と、師匠自ら調整のマスダゴルフ『スタジオウェッジ』(撮影:米山聡明)

ツアールーキーの原英莉花が課題を1つひとつクリアし「上に上がっていると思います」。先週の「ニトリレディス」では自己最高の3位タイ。前週に師匠のジャンボ尾崎自らが調整したマスダゴルフ『スタジオウェッジ』が機能した。このウェッジも、師匠から譲り受けたものだ。

⇒ジャンボ尾崎自らウェッジ調整、期待に応えたまな弟子・原英莉花が自己ベストの3位T

「工房の方がいなくて、ジャンボさん自らやってくださいました」と、ロフト52度のウェッジを50度に立ててもらい、納得の距離感を得ることができた。師匠のジャンボは飛ばしに徹底的にこだわり、ギアを追求し、“百試千改”するほどこだわる男。

その手ほどきを受ける19歳は、持ち前の飛ばしに磨きをかけるため、既報のとおり、ミズノ『ぶっ飛びプロト』のR&A登録を待つ。これさえ手に入れば、さらなる飛距離と方向性が増すことは、テストして分かっている。今季は15試合の出場ながら、賞金ランク50位内にも入ってきた。残されたスタッツは出場試合が少ないことを考慮しても立派なものだ。

・平均ストローク 15位
・ドライビングディスタンス 4位
・フェアウェイキープ率 60位
・トータルドライビング 11位
・パーオン率 10位
・ボールストライキング 7位
・平均バーディ数 1位
・パーオンホールの平均パット 7位

と、ドライバーもアイアンもフルショットはツアー上位の優位性を持つため、【平均バーディ数1位】と師匠譲りの“攻撃力”は破格。師匠と回る練習ラウンドでは、「たまに私が前にいきますからね」と、その負けず嫌いも譲り受けている!? また、パーオンしたホールでのパット数は格段にいい数字が残っている。

では、“守り”のショートゲームはというと…

・リカバリー率 77位
・サンドセーブ率 83位
・パーセーブ率 44位
・1ラウンドの平均パット 53位

師匠のジャンボは、フェースを返しながら真っすぐ低くヘッドを出す【球を長く乗せるアプローチ技術】から、全盛期は日本のゴルファーがみな憧れた【低止め】のテクニックを誇る。そのジャンボから見れば、原はまだまだ。原も「一度も褒められたことがない」と、アプローチに関しては発展途上を認める。

今回ジャンボ自らが行ったウェッジの調整も、それも分かった上で「上にいってほしい」との“弟子想い”の表れか。ギア、トレーニング、技術、メンタル…、求道者によって培われたさまざまな経験値が原に継承されていく。

この秋、『ぶっ飛びプロト』と『最適ウェッジによるアプローチ』が加わるとすれば、原にどんな進化が訪れるのだろうか。今週は休養に充てつつも、週末には師匠の元で練習に励む予定だという。

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